日経平均429円安、日銀ETF買いでも急落のワケ 買い入れ上限を2倍にしても効かなかった?
[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で、日経平均株価は4日続落した。日銀が金融政策決定会合を前倒しで開催することが伝わり朝方から様子見ムードが続いたが、午後2時過ぎに日銀が会合結果を発表したことを受けて乱高下した。終値ベースでは2016年11月9日以来約3年4カ月ぶりの安値を付けた。
米連邦準備理事会(FRB)が15日、政策金利をゼロ付近に引き下げ債券買い入れを再開するとしたほか、危機時の対応手段の活用に踏み切った。新型コロナウイルスのパンデミックによる景気悪化を下支えするため、世界の主要中銀と協調した。
FRBの緊急利下げに対して米国株先物が崩れたこともあり、日銀の緊急会合の結果を見極めたいとする向きが多かった。日経平均は小反発で寄り付いた後、前場引けにかけて前日終値近辺で一進一退となった。
後場もしばらくは小動きが続いていたが、午後2時過ぎに日銀が上場投資信託(ETF)の買い入れ額の上限を従来の年6兆円から12兆円に倍増すると発表すると動意づいた。マイナス圏だった日経平均はプラス転換すると上げ幅を一気に300円超に拡大。その後、伸び悩み、再びマイナス圏に沈むと一時500円超安となる荒い値動きとなった。