「3歳までに1万回読み聞かせ」をした母の覚悟 東大理Ⅲに4人合格!誰でもできる幼児教育
読んだ絵本の冊数と歌った童謡の曲数を記録するために、1カ月が1枚になった小さくて縦に細長いカレンダーを用意しました。毎日、その日に歌った曲数、読んだ冊数とそれぞれの累計数をカレンダーに記入しました。
数字を記録し、いつでもその数字が見えるようにすることが、続けるコツです。毎日、お金が貯まっていくような感じで達成感があって、やる気が出ますよ。
用事があって、あまり読めないときには、時間がある日に前倒しで多めに読んだり、借金を分割で返済するように、読めなかった冊数を何日かに分けて読んだりしました。
前日の夜、寝る前に食卓に絵本を10冊積んでおく
絵本を読もうと決めたら、まず、子どもが寝る直前に読み聞かせて寝かせようとする人が多いです。小さな子どもの場合、今日の絵本を読んであげようと思って子どものほうを見たら、いつの間にか寝てしまっていた、という話もよく聞きます。だから、なかなか、たくさんの本は読めない、と嘆くお母さんは本当に多いですよね。
しかし、それはちょっと考えたら当たり前のことです。日中は他の家事などで忙しくしているので、夜なら落ち着いて絵本を読んであげられる、ということでしょうが、子どもは、大人より早く眠くなります。そのため、大人の仕事をすべて済ませて、絵本を読んであげるというのは現実的ではありません。そうしていたら、3歳までにたいした数は読めません。
1日に10冊読もうと思ったら、早い時間に読んでしまっておくことです。大人の仕事と同じで、やるべきノルマはサッサとすませることが、成果をあげる第一歩です。
朝起きて、「さあ、どの本を読もうかな」などということでは間に合いません。ノルマをきちんと達成しようと思うのなら、まず準備が大切です。前日の夜、寝る前に明日読む絵本を10冊選んで、食卓の上にのせておくとよいでしょう。
私は、食卓の上に積み上げた絵本を上から、家事の合間の隙間時間を利用してどんどん読みました。そうすると、10冊なんて、あっという間に終わります。
読んだ本の冊数を数えるときは、同じ本を2回読んだときには2冊とカウントします。だから、1万冊には、同じ本を何度も読んだ回数も含めるので、1万冊の違う絵本を読んだというわけではありません。
次に童謡です。まずカウント方法ですが、「親が歌う」ことにこだわっていたため、部屋でBGMとして流した童謡や、車の中で聴いた童謡などはカウントしませんでした。
童謡も絵本と同じで、漫然と「やろう!」と意気込むだけでは1日10曲、3年で1万曲に到達することは難しいと思います。やはり、「努力」でやろうと思わず、「仕組み」で自然にできてしまうようにする必要があるでしょう。
そこで私が利用したのが、くもん出版の『くもん式の母と子のうたカード』です。毎日歌う曲数を決め、歌い終わったカードをプラスチックの箱にポイポイ入れ、その日の終わりにカードの枚数を数えて、カレンダーに数を書き込んで累計をとっていました。そのようなことでもしないと、親のやる気も続かないのですよね。
育児中は疲れますから、目標やノルマがないと、「疲れているから明日読もう」と先送りしがちで、なかなか読むことができません。なので絵本を読むこと、童謡を歌うことを「お母さんの仕事」だと考えてほしいのです。この「仕事」は、会社の「仕事」と同じ意味です。
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