トヨタ「新型カローラ」受注2万台を超えた意味 見え隠れするロイヤルカスタマー離れの予兆

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

2万2000台の内訳は、4ドアセダンが約5400台、ステーションワゴンが約1万3700台、カローラスポーツが約3000台となっている。そのうち、4ドアセダンとステーションワゴンの購入者の約4割は旧カローラからの代替であり、残りの6割がほかの車種や他銘柄からの乗り換えとなっている。

より大柄な車種からのダウンサイジングの意向を持つ人もその中にあるようだ。この先トヨタは、より若い年齢層や新規顧客の開拓に期待をかけているようでもある。

長く選ばれるクルマであるために

昨年、発売されたカローラ スポーツを含め2万2000台という衝撃的な受注台数は、顧客層が変わっていくことを示しているのではないか。しかし、「もっといいクルマづくり」だけではない、大衆車として「身近な存在」という価値もカローラにはあったはず。

12代目「カローラ」の中核グレード「HYBRID S」(写真:トヨタ自動車)

そうした何かが失われた可能性が、新型カローラにはある。これまでカローラを購入し、支えてきたロイヤルカスタマー(優良顧客)が離れていく予兆であるとも言えそうだ。

新規の購入者は、ブランドや歴史にこだわりはなく、はやりやそのときの風潮で別のメーカーや車種に移ってしまう可能性がある。そうした市場で、長く選ばれるブランドであるためには、一過性の価値ではなく、信頼や愛情を心に覚える車種・ブランドである必要があり、それが豊田章男社長のいう「愛車」の意味ではないだろうか。

御堀 直嗣 モータージャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

みほり なおつぐ / Naotsugu Mihori

1955年、東京都生まれ。玉川大学工学部卒業。大学卒業後はレースでも活躍し、その後フリーのモータージャーナリストに。現在、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める。日本EVクラブ副代表としてEVや環境・エネルギー分野に詳しい。趣味は、読書と、週1回の乗馬。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事