テレビ東京、「池袋エンタメビル」参入の勝算

落ち込む広告、放送外事業を育成できるか

テレビ東京が入居する池袋のエンタメ施設の完成予想イメージ(写真:講談社)

「放送だけでやっていくのは難しい。放送外収益を伸ばしていく」

テレビ東京ホールディングスの小孫茂社長は11月の決算説明会で、視聴率やテレビ広告収入が落ち込み、前年同期比33.6%の営業減益となった2019年4~9月期決算について、このように語った。

こうした言葉を体現する事業が2020年3月19日に始まる。漫画やアニメの「聖地」と称される池袋に開業するエンターテインメントビル「Mixalive 東京」に入居し、ライブ事業に本格参入するのだ。

マンガやアニメ、ゲームを体験できる拠点に

同ビルは旧池袋シネマサンシャインのビルを改装し、マンガや小説、アニメ、ゲームなどの世界を体験できる演劇やカフェ、音楽イベントなどの拠点にしていく。

講談社が開発する同ビルは、地下2階を含む9階建て。漫画や小説、アニメ、ゲームの世界を体験できるイベントなどを用意するという。トレーディングカードゲームを手掛ける「ブシロード」やユーチューバーの制作サポート事業を営む「UUUM」など、若者の人気を集めるコンテンツを保有する企業がパートナーとしてビル運営に携わる。テレビ東京はその中で4~5階に設置される劇場の運営を行い、劇場運営の収入を得る。

テレビ東京は「BORUTO」や「NARUTO」など人気コンテンツを保有する企業として、恒常的にイベントを開催していく計画だ。番組の公開収録のほか、アニメやドラマの展覧会なども構想しているという。

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