「10代の誘拐」がツイッターで相次ぐ悲しい理由

現実よりもネットの人間に心を許す子供たち

大阪小6女児誘拐事件も、高松市の23歳の女が小6男児に対して強制性交の容疑などで有罪判決を受けた事件でも、加害者と被害者の接点になったのはオンラインゲームアプリだったと言われている。

バトルロワイヤル系のオンラインゲームアプリには、ボイスチャット機能があり、話しながらプレーすることができる。スマートフォンでも遊べるうえ、YouTubeのゲーム実況などでも人気が高いこと、友達と集まってプレーしたり、離れた友人と話しながらプレーしたりできる点から、10代に人気が高い。

10代の子どもたちが、ツイッターなどでゲームのタイトルにハッシュタグをつけて、ゲーム仲間を募っている例を多く見かける。

ある女子高生は、「周囲に同じゲームをプレーしている友達がいなくて、チーム戦ができなかったから」という理由でツイッターでフレンド募集をかけた。「ゲームのキャラクターの写真を掲載してIDを公開したら、男の人ばかりたくさん申請がきた。出会い厨(出会い目的のユーザー)は多いと思う。出会い系メッセージは何度ももらったことがある」と語る。

フレンドになった相手から頻繁に「会いたい」というメッセージがきたこともあるそうで、彼女は会ったことはないが、フレンドと会う人の気持ちも理解できるという。

「子どもたちの安全」を守るために

10代の場合、SNSが居場所となり、SNSの友達だけが本音を言える相手ということも少なくない。相談相手がいたことで孤独に陥らず、自殺を思いとどまったという子もいる。ネットの世界は、セーフティーネットとして機能する面がある。一方で、寂しくて悩みを抱える10代の子どもたちを狙う大人がいることも事実だ。

SNSやゲームアプリ自体が悪いわけではない。しかし、悪用する大人がいること、ネットでは年齢・性別・職業などを偽ることができることは子どもに教えておくべきだろう。そして、ネット経由で知り合った人に会いに行くリスクを伝え、もし会いに行く場合には、親や友人に伝えてから、日中に人が多い場所で複数人で会うなど、対策して身を守るよう約束を取り付けてほしい。

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