子供の成績が「下がる部屋」「上がる部屋」の大差 日曜大工で「家に塾を再現した父親」さえいる

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そうなるための大事なポイントは、やった行動に対して「頑張ったね!」「あら、宿題が半分も終わったのね。よかったね!」など、子どもの気分を乗せる言葉を渡してあげることです。こうやって、「場所」と「やること」と「心地よい気持ち」をワンセットにしてあげると、決まった行動を続けるハードルがグッと下がります。

勉強は子ども部屋の勉強机で、または親の目が行き届くリビングですると決めているご家庭も多いですが、必ずしも子どもが勉強をする場所を限定する必要はありません。

受験勉強はドリルトレーニング、まとまった知識の暗記、歴史の流れ理解、テストのイメージトレーニングなど、いくつもの種類の学習が組み合わさっています。計算練習や国語の記述は勉強机がやりやすい。でも、テストの振り返りはリビングの床に広げてやりたい。理科の暗記はソファに横になってザッと眺めてから、リビングのテーブルでチェックしたいなど、学習の種類によって集中したい場所が違うというのはよくあることです。

勉強は「好きな場所」でやったほうがいい

子どもは大人以上に肌感覚が敏感ですから、場所との相性は無視できません。勉強は好きな場所でやっていいことを伝えてあげましょう。

勉強は好きな場所でやっていいとはいえ、さすがにリビングにおもちゃが転がっていたり、目の前にゲームが置いてあったりしていると、勉強に集中できません。勉強しやすい空間づくりを意識しておきたいところです。

家具やものの配置は、子どもの視界に何が映るかを意識して決めるといいでしょう。 例えば、ダイニングテーブルにいつもお子さんが座る席があるとします。ごはんを食べたり、勉強をしたりする場所ですね。そこに座ったときの子どもの視野がだいたい140〜160度だとして、正面の壁や左右の壁、家具が目に入ってきます。

その見える範囲に例えば時計や時間割、カレンダーなどを置いておくと、少し目に入ったときに確認したり、思い出したりできるので勉強が始めやすくなります。

トロフィーや表彰状など、子どもの“得意”を表すものを置いてあげるのもいいでしょう。「自分は頑張れる人なんだ」という気持ちを思い起こすきっかけになるからです。

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