マツダ「CX-30」実際に買うならどのグレードか 選ぶ決め手は「セットオプション」にあり

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悩ましい問題がグレードの選択だ。SKYACTIV-Gにのみ、PROACTIVEの下に位置する廉価グレードが用意されているが(PROACTIVE比22万円安)、他のグレードに標準もしくはオプション設定される多くの装備が省略され、内外装も簡素なものとなる。

先進安全装備の類は標準装備となるが、「1円でも安くCX-30が欲しい」という人以外にはあまりオススメできないグレードだ。

買い得感ならTouring Selection

そのため、基本的にはPROACTIVEをベースに、どの装備が必要なのかを検討するほうがわかりやすい。

PROACTIVEでオプションとなっているのは「シート&ステアリングヒーター」「運転席10wayパワーシート」などがセットとなる「ドライビングポジションサポートパッケージ(6万6000円)」や、レーダークルーズコントロールで走行中、渋滞に遭遇したときにステアリングのアシストもしてくれる「クルージング&トラフィックサポート(5万5000円)」、「CD/DVDプレーヤー+地デジTVチューナー&スーパーUV/IRカットガラス」のセット(4万9500円)などとなるが、PROACTIVE Touring Selectionを選ぶとこれらはすべて標準装備となる。

PROACTIVEとPROACTIVE Touring Selectionの価格差は約12万円だから、これらを選ぶのであれば、最初からPROACTIVE Touring Selectionを選ぶほうがお得だ。

L Packageに装備されるパーフォレーションレザーシート(写真:マツダ)

一方のL Packageはシートが本革となり、内装の加飾も変更される豪華グレード。しかし、CD/DVDプレーヤー+地デジTVチューナー&スーパーUV/IRカットガラスがオプション設定となるなど、すべての装備が標準となるわけではないので注意が必要。

その他のメーカーオプションとしては、「360°ビューモニター」と「ドライバーモニタリング」がセットとなる「360°セーフティパッケージ(8万6880円)」が全グレードに、「BOSEサウンドシステム(7万7000円)」がSKYACTIV-Gのベースグレードを除くすべてのグレードに、「電動スライドサンルーフ(8万8000円)」がSKYACTIV-XのL Packageのみに設定されている。

もし、筆者が個人的に購入するのであれば、SKYACTIV-GのPROACTIVE Touring Selectionの2WDモデルを選ぶだろう。このグレードであれば、必要最低限のオプション品をプラスしても総額で300万円前後と、高い質感と装備内容を考えれば非常に買い得感が強い。皆さんもこれを参考に、自分にベストなグレードを見つけていただければ幸いである。
 

小鮒 康一 フリー(ライ)ター

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こぶな こういち / Kouichi Kobuna

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とするが、実は現行車へのチェックも欠かさない。また、中古車販売店に勤務していた経験も活かし、中古車系の媒体でも活動中。できればどこへでもクルマで行きたいタイプで、電車移動は苦手な部類。通称「フナタン」。

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