競馬初心者がプロに勝つための「4つの方法」 10回に1回当てるだけでもいいかもしれない

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もし年間約10レースだけ買うライト層ならば、1度大きな馬券を当てれば、この数値は現実的に達成可能なものとなる。理屈の上では買えば買うほど平均化されていくわけだから、試行回数が少ないライト層ほどトータルでプラス収支を実現する可能性は増えるわけだ。

「穴狙い」と「心の余裕」が重要

(2)回収率を重視した穴狙いを徹底する

もう一つ重要なことは、穴狙いを徹底することである。

「人の行く裏に道あり花の山」

という株式相場の有名な格言があるが、この考え方は競馬にも通用する。
馬券はオッズとの戦いでもある。オッズは大衆心理が反映されたものであるから、例えば現在の競馬界を席巻するノーザンファーム生産馬、ディープインパクト産駒、クリストフ・ルメール騎手騎乗といった、わかりやすい存在はどうしても人気を集めがちだ。それだけ好走する確率が高いのは間違いないが、重要なことは、「的中率<回収率」という考え方である。どれだけたくさん当てて払い戻しを得る機会が増えても、儲からなくては意味がない。

理論上は、2倍の馬を2回に1回以上当てればプラス収支を実現できる。だが、これはプロでも極めて難しい。なぜなら、単勝2.0倍の馬の勝率は50%どころか、実は40%前後しかないためである。2019年に至っては35%にすら満たないのだ。つまり、50%から差し引いた10~15%のギャップを、”予想力”によって一般大衆に対して差をつける必要がある。これは相当ハードルが高い。

それならば、10倍の馬を10回に1回でも当てることを目指すべきだ。そのために大事なことは、常に10倍の馬を狙い続けることである。

(3) いのち金には絶対に手をつけず心の余裕を持つ

(1)と(2)に関して、試行回数を減らし、穴狙いを徹底すると、一つ大きなリスクが生じる。それは、「まったく当たらない」という、いわば回収率0%の恐怖である。競馬のビギナー戦略はプラス収支を実現するためには有利だが、その確率を上げる一方で、全敗の危機を高める危険な戦略でもあるのだ。

しかしながら、ここでビギナーの優位性が発生する。それは、負けても良いということだ。投資の世界ではしばしば、「いのち金には手をつけるな」といわれるが、これは競馬も同様である。競馬はあくまでも娯楽と考え、基本的には負けても楽しかったと思える金額を賭けるべきだ。極論すれば、楽しむことに払って返って来ないものだと考えるくらいがちょうど良い。

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