JAL・ANAが相次ぎ就航決めた「あの都市」の魅力 2020年に行くべき5つの「旅先」はここだ

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⑤ 新空港開港で草原が近づく:モンゴル

2020年上半期に、モンゴルの首都ウランバートルに新しい空港が開港する予定である。3600メートルの滑走路を備えたこの空港は日本のODAの円借款によってすすめられてきたが、当初の開港予定の2016年から数度にわたり延期されてきた。

モンゴルではairbnb(エアビーアンドビー)などを使い、草原のなかにあるゲルにホームステイすることも可能だ(筆者撮影)

注目したいのはこの空港の位置。ウランバートルから車で南に約50㎞の草原にある。モンゴルの観光の目玉といえば地平線の果てまで広がる草原だろう。昼は乗馬を楽しみ、ゲルと呼ばれるテントに泊まり、満天の星空を眺める。

首都のウランバートルにも見どころもあるが、短期旅行であれば草原を楽しむほうがおすすめだ。空港を出るとすぐに草原というこの空港のロケーションは週末モンゴル旅行の可能性を広げてくれる。

新空港の6㎞ほど北東にはウンドゥルドブ(Undurdov)やゴビモン(Gobi Mon)といったツーリストキャンプがある。また、空港から南西に約20㎞の位置にはホーストレイルゲルキャンプ、約26㎞の位置には、日本の旅行会社、「風の旅行社」の直営キャンプ場である「ほしのいえ」もある。

航空券も成田からウランバートルへのMIATモンゴル航空の直行便が夏のピーク時でも約8万円程度。2000年前後には16万円以上はかかったことを考えれば相対的に割安となっている。

そのほか、新規就航が決定しているのは?

このほか、新規就航関連で注目したいのは、以下の行き先だ。

■サイパン

2019年11月29日からスカイマークが初の国際線定期便として成田~サイパン直行便(毎日運航 ボーイングB737-800)の就航を開始。日本からサイパン(テニアン、ロタを含む)への渡航者数は1997年の約45万人から2018年にはわずか4万人にまで激減。今回の就航がV字回復のきっかけとなるだろうか。

■イスラエル

2020年3月12日からエルアル・イスラエル航空が成田~テルアビブ直行便(週3便 ボーイングB787-9)の就航を開始。週末をからませる場合、成田を木曜に出発し、日曜に帰着という弾丸旅行も可能となる(現地滞在時間は46時間)。航空券は約11万円と安くはないがゴールデンウィークや東京オリンピック開会式前後の4連休、お盆でもほぼ同額。これまで日本人旅行者にはなじみが薄かったイスラエルがぐっと近づくことになりそうだ。

橋賀 秀紀 トラベルジャーナリスト

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はしが・ひでき / Hideki Hashiga

東京都出身の50代。早稲田大学卒業。「3日休めれば海外」というルールを定め、ほぼ月1回の頻度で海外旅行に出かける。訪問国は130カ国。共著に『エアライン戦争』(宝島社)など。『週刊東洋経済』で「サラリーマン弾丸紀行」を連載した。Yahoo!ニュース エキスパート。記事の内容についてのお問い合わせ・取材の依頼などについてはこちらまで。

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