しきたりに縛られない今ドキの「結婚式」事情 結婚式の名のもとにできる事の幅が広がる

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2020年を迎えようとする今結婚式はどうなっていくのでしょうか?

2016(平成28)年の内閣府による調べでは、年間婚姻件数は62万531組、婚姻率(人口1000人当たりの婚姻件数)は5.0%と過去最低を記録しています。2013(平成25)年版厚生労働白書によると、「人は結婚するのが当たり前だ」という結婚観は1984年61.9%だったのに対し、2008年には35%にまで減少しています。

結婚は「する」「しない」を選択する時代になり、結婚式もしなければならないものではなくなっています。だからこそ結婚式自体も、「そういうものだから」としきたりや決まり事に縛られることなく、結婚を決めた2人が、それぞれの気持ちを真ん中に置いて、やるか、やらないか、やることを決めた先にはどんな時間にしたいか、から考えることが一般的になってきました。

具体的には…?

昔から使われている披露宴という言葉が現わしているような「立派な2人を披露する」ことを重視した結婚式ではないので、スタイルや時間の使い方、取り入れる演出の種類や数も、多種多様です。

両親に感謝の気持ちを伝える「子育て卒業証書」

例えば、ゲストに自分たちのことを知ってもらいたい、感謝の意味を込めたプロフィールブックの配布やプロフィールムービーの上映。

新婦から両親に宛てた感謝の手紙を読むスタイルから、新郎を含めお互いの両親に感謝の気持ちを伝える「子育て卒業証書」を渡したり、父親同士のファーストバイトを実施したり。

軽井沢のキャンプ場で、野外ウエディングをした後に、参加者でBBQとキャンプファイヤーをしたカップル

このほかにも、せっかく大切な人に集まってもらうのだからみんなで思いっきり遊びたいという気持ちから「運動会」を結婚式に取り入れたり、「BBQスタイル」で和気あいあいと親睦を深めたり、結婚式を出入り自由にしたり……「結婚式」と称してできることの幅が、年々広がっています。

また、挙式、披露宴・披露パーティーにかける費用は平均354.9万円と2013年(調査)の340.4万円から増加傾向にあります。一方で招待客の平均は66.3人と2013年の73.1人から年々減少傾向にあります。

結婚式・披露パーティーの総額をゲスト1人当たりに換算したときの平均額は、2016年に6万円台(6.2万円)に乗ってから2017年は6.4万円、2018年に6.5万円、2019年6.8万円と5年連続で増加。料理や飲み物など「ゲストに対してのおもてなし」につながる項目は、年々金額が高まっています(「結婚トレンド調査」2019年より)。

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