指原莉乃も嫌う「髪をなでてくる男」の法的問題 「不必要な身体への接触」はトラブルの元
男性から髪を触られることについて、女性はどう思っているのだろうか。
11月12日放送の「指原莉乃&ブラマヨの恋するサイテー男総選挙」(AbemaTV)では、男性が、女性の機嫌をとろうとして、髪の毛を撫でることについて、指原莉乃さんが、「嫌ですね。例えばポニーテールとか編み込んである髪型の時に触られたら『何コレ』って思います」と苛立ちを見せた。
男性が、女性に対して謝罪の際に触ることについても、「なんで『ごめんな』の時に触るの?って感じです」と不満げだった。
このようなことは、職場でも起きることがあるが、セクハラになる可能性はあるのだろうか。森田梨沙弁護士に聞いた。
髪を触る行為は「環境型セクハラ」に該当する可能性も
「『セクハラ』という言葉は普段耳にすることも多いですが、その概念は多義的で、刑事罰が科されるような違法性の強いものから、モラル違反としてのセクハラまで、様々です」
男性社員が謝罪の際に女性社員の髪を触った場合、懲戒処分を受ける可能性があるのか。
「男女雇用機会均等法11条の定めが参考になります。この条文では、事業主が防止措置を講ずべきセクハラとして、以下の2種類を挙げています。
(2)性的な言動により当該労働者の就業環境が害される場合(環境型セクハラ)
髪を触る行為は、『環境型セクハラ』に該当する可能性があります。