顔ハメ&イルミが楽しめる那須りんどう湖の進化 プロジェクションマッピングで自分の顔投影

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「りんどう湖は古いのですが、古さと新しさを共存させています。秋の紅葉時期には、紅葉とクリスマスイルミネーション両方を一気に楽しめます。若い方、年配の方、ファミリーの方、カップルすべてが共存できるレジャーランドを目指しています」(杉本総支配人)

1965年の開園からすでに55年近く経とうとしている古さを逆手にとって、イルミネーションで不思議な魅力を出す戦略は奥深い。そして、イルミネーションを始めたことにはさらに奥深い理由があった。実は、那須塩原では宿泊客が減少の一途をたどっており、それを増やすことは地域ぐるみの悲願だったのである。

「新幹線や高速道路があることで、便利になりすぎて皆さん日帰りで帰ってしまいます。かつては御用邸など那須のブランドがあったのですが、今はSNSでも情報がすぐ取れることもあり、那須以外にお客さんが分散してしまっているのです」(杉本総支配人)

夜でも遊べるスポットで地元の活性化を

夜に遊べる場所が少ない那須塩原。この顔ハメプロジェクションマッピングやイルミネーションにかける地元の期待は大きい。また、たび重なる台風被害などで栃木県周辺も大きな被害を受けており、そんな中、周辺住民に明るい希望を与えたいという思いもあるという。

「栃木県では、県南地域での被害報道をよく見かけます。佐野や足利、宇都宮でも被害がありました。8年前の東日本大震災のときは、従業員の中でも建物被害があったり、風評被害を受けたりと大変でした。

私どものイルミネーションは、鑑賞するだけでなく、観て、遊んで、みんなで盛り上がれる光のフェスティバルです。ぜひ、家族、仲間、カップルで、たくさん楽しみ、たくさん笑いに来てほしい」(望月旭さん)

那須りんどう湖レイクビューのフェスタ・ルーチェはクリスマス、12月25日まで続けられる。

鎮目 博道 テレビプロデューサー、顔ハメパネル愛好家、江戸川大学非常勤講師

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しずめ ひろみち / Hiromichi Shizume

1992年テレビ朝日入社。社会部記者として阪神大震災やオウム真理教関連の取材を手がけた後、スーパーJチャンネル、スーパーモーニング、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。中国・朝鮮半島取材やアメリカ同時多発テロなど海外取材を多く手がける。またAbemaTVの立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などの番組を企画・プロデュース。2019年8月に独立し、多メディアで活動。公共コミュニケーション学会会員として地域メディアについて学び、顔ハメパネルのメディアとしての可能性をライフワークとして研究する。近著に『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社・2月22日発売)

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