顔ハメ&イルミが楽しめる那須りんどう湖の進化 プロジェクションマッピングで自分の顔投影

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どのようにして来園者の顔を撮影するのだろうか?

実はこの「撮影ブース」が少し面白い。園内に設置されたブースには、サンタの絵が描かれており、その顔のところには穴が開けられている。その穴に顔を突っ込むと、中に画面が設置されていて、その画面に音楽と映像で説明が流れる。

自分の顔をハメこんで撮影できる(筆者提供)

それを見ていると「はい、撮影します」ということになり自分の顔がどのように写り、どのように合成されるのかを確認しながら顔の撮影ができるのだ。

一連の作業で少し時間がかかるのでブースにはある程度の行列ができることもあるが、その行列がワクワク感を盛り上げるし、列の先頭で穴に顔を突っ込んでいる人の姿がなんとなく面白く、いかにも「顔ハメをしている感」があって、デジタル合成にありがちな冷たい機械的な感じを打ち消してくれている。

顔ハメとイルミネーションを一緒に楽しめる!

そして、顔写真を撮影して待っていると、およそ10分に1回の頻度で広場でプロジェクションマッピングのショーが行われ、ジングルベルとともにサンタになった自分が、コミカルに動きながら流れるのだ。顔写真は上書きされていき、規定の枚数を超えたところで古い順から消えていく。だからしばらくの間はずっと自分の顔が10分おきにショーに登場するのだ。ボーッと小1時間くらいはここだけで楽しめてしまう。

イルミネーションスポットとしても人気だ(写真:那須りんどう湖レイクビュー提供)

さらに、この顔ハメ以外にも、イルミネーションもなかなかのもの。

園の中心に大きな湖があることで、イルミネーションを遊覧船に乗って楽しむことができるのだ。

湖面にもイルミネーションが反射するので、まるで香港島の夜景を尖沙咀(チムサーチョイ)から楽しんでいるような美しさを(ちょっと言いすぎかも……)楽しむことができる。

また、周囲に何もないので、イルミネーション以外は漆黒の闇だ。明と暗が際立つことで、ただギラギラするだけのイルミネーションにはない独特の美しさが楽しめる気がする。そして、素朴なアスレチックや古めかしい遊具などがライトアップされていることで、むしろ幻想的で大人な雰囲気になっていて、カップルでデートに訪れたらロマンティックな感じだ。

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