あのレクサスが「高級ボート」まで手掛けたワケ 「4億円超」のゴージャスさに章男社長も納得
優雅な乗り物とはなんだろう。自家用ジェットはどうだろう。飛行場での検査が簡略化されたり、飛行中が快適でいられることはたしかだ。でも、延々と乗ってはいられない。
それに対してヨット(欧米ではクルーザーのこともヨットと呼ぶのはご存知のとおり)は、時間の制約がない。クルマだとずっと道路に停まってはいられないけれど、ヨットは好きなだけ海のうえで過ごすことが出来る。
それに大人数で乗っていられるのもヨットの魅力だ。毎年秋の終わり(2019年は10月30日から11月3日)に、マイアミから30マイルほど北上したフォートローダデールで開催されるインターナショナル・ボートショーの豪華けんらんな内容を観れば、ヨットは富裕層に深く愛される乗り物であることがわかる。
クルマにとどまらない挑戦の象徴
LEXUSがヨットの世界についに進出し、2019年9月に、フォートローダデールからさらに17マイルほど北へと上がったボカラトンで、65フィート級のラグジュリーヨット「LY650」を報道陣にお披露目してくれた。
日本だとクルーザーといえばせいぜい40フィートととらえられているふしがある。しかし国際的なスタンダード(富裕層が好むサイズ)はLEXUSが選んだ65フィートだ。
クルマの世界でここまで本格的にヨットを手がけたメーカーはこれまで皆無といっていいだろう。フェラーリやランボルギーニはパワーボートにエンジンを提供しているだけだ。