大手私鉄に3セク、「台風19号」で鉄道が大打撃

ローカル線、不通長期化なら経営に懸念も

長野県の千曲川流域を走る鉄道は堤防決壊の影響が大きく、復旧には長期間を要することが予想される。新幹線の浸水だけでなく、私鉄や第3セクターの被害も大きかった。

被災前の別所線千曲川橋りょう(写真:紫蘇/PIXTA)

上田電鉄別所線は、上田―城下(ともに上田市)間の千曲川にかかる橋りょうが増水により崩落した。

15日から下之郷―別所温泉間で運転を再開したが、上田―下之郷間は当面の間代行バス輸送となる見込みだ。同電鉄は国や長野県、上田市の公的支援を受けており、千曲川橋りょうの改修も進める予定だったが、今回の崩落により橋の復旧が必要な状態となった。

千曲川氾濫の影響はほかにも

長野県内を走る第3セクター、しなの鉄道のしなの鉄道線は、大屋(上田市)―田中(東御市)間で線路上にかかるバイパスの跨線橋が崩落したため、これを取り除いて安全確認を行うのに相当な時間がかかる見通しで、上田―田中間で運転見合わせが続いている。

同鉄道は北しなの線(長野―妙高高原)の被害も大きい。千曲川の堤防決壊によって線路や電力設備が冠水し、安全確認と修理を行う必要があるだけではなく、変電所も被害を受け使用できない状態になっている。このため、同線は全線で運転を見合わせている。

一方、北しなの線と接続する新潟県の第3セクター、えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン(妙高高原―直江津)は、関山(妙高市)―二本木(上越市)間でのり面が崩壊したが、15日の昼に復旧し、全線で運転を再開した。

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