VW「シャラン」が乗りやすくて機能的なワケ  日本車勢とひと味違うドイツ流ミニバン

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さきに作りのよさのことを書いたとおり、ミニバンとしての機能面ではしっかり設計され、品質も高い。後席用のドアは電動スライド式でとても大きく開く。

3列目シートは、大人が座っていられる設計で、脚も落ち着くし、背中も後頭部あたりまで支えてくれる。しかもこれが収納式というのに感心してしまう。

ドイツらしい実直かつメカニカルなユーティリティー性

3列目シートを起こしているときの荷室容量はミニマムの300リッターであるが、2脚を畳んでしまいスライド式の2列目シートをすべて最も前に出すと711リッターにまで拡大する。とても広々としている。欧州のミニバンの面目躍如だ。

後席ドアか3列目にアクセスするときは2列目シートの背もたれを前に倒す。このときも片手で楽に行える。メカニズムもよく設計されていて、座面が持ち上がってシートバックが大きく前に倒れるようになっているとか、さすがメカ好きドイツ人と感心する出来のよさなのだ。

3個並んだ2列目シートは個別に前後に移動可能だし、前にたたむこともできる(写真:LEON編集部)

2列目には3人分のシートが並んでいて、スライドレールを備えている。3つのシートが個別に16センチも前後に動くのも、大変機能主義的だ。積む荷物によって容量が変えられるし、3人並んで座るときに少しずつシートをスライドさせることで肩がぶつかるのを防げるからだ。

ミニバンというと、トヨタのアルファード/ヴェルファイア、あるいは最近市街地でも見かける機会が増えたメルセデス・ベンツVクラスといった高級モデルがあるが、扱いやすさと機能という2つの点からみると、シャランの存在感は大きい。

価格は529万6000円(10パーセントの消費税込み)で、1.4リッターガソリンエンジン搭載のシャランTFIのトップモデル、Highline(479万円)より約50万円高となる。

(文/小川フミオ)

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