新幹線の車掌さん、「英語放送」ただいま特訓中

「あなたの英語は勇気が出る」と、乗客も激励

JR東海が5月に行った異常時の外国人乗客対応訓練(撮影:尾形文繁)

増加する訪日外国人客への対応は東海道新幹線でも喫緊の課題となっている。JR東海は今年5月、異常時における外国人乗客への対応を想定した訓練を初めて実施。営業運転終了後の深夜にN700Aの車内で、パーサーが多言語対応ウェブサイトにアクセスする方法を外国人乗客に英語で説明する模様を報道陣に公開した。

しかし、新幹線を利用する多くの人は、通常時でも列車内で英語を聞く機会が増えていることを実感しているはずだ。

英語放送「自分の口で」

東海道新幹線の車内で「まもなく名古屋です」という日本語のアナウンスに続き、「We are stopping at Nagoya Station」という英語のアナウンスが聞こえてきた。明らかに英語ネイティブとは違う、日本人の肉声だ。

JR東海は車内自動放送やスマホの翻訳アプリを使った英語放送を行っているが、2018年6月に緊急通報装置や非常ボタンの説明を乗務員が肉声で行うことにした(現在は自動放送化)。同年12月からは、到着駅と出口方向について乗務員が肉声でアナウンスしている。

同社は「丁寧な接客をするためには、自分の口で英語を話すことが重要」と、肉声放送を始めた理由を説明する。まず英語を話すことで苦手意識を払拭し、段階的に英語が上達すればいいという考えだ。

「お席を離れるときには貴重品にご注意ください」「強風のため速度を落として運転しています」といった英語の案内も、翻訳アプリではなく肉声で行われることがある。アプリと肉声のどちらを選ぶかは乗務員の任意。英語に自信がある人は肉声でもよい。

次ページ大切なのは「流暢さ」よりも正確性
鉄道最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • フランスから日本を語る
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • この新車、買うならどのグレード?
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
人気の動画
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT