スタバが「銀座に構えた新店舗」は何が違うのか 自社の弱点解消を目指した「新業態の中身」
スタバは現在、日本国内に1458店(2019年6月末時点)を展開し、国内のカフェチェーンでは、2位のドトールコーヒーショップ(ドトール)の1108店(2019年5月末時点)、3位の珈琲所コメダ珈琲店(コメダ)の833店(同)を引き離す。
直近の3年間だけでも247店増加させており、順調に店舗網を広げている。とはいえ、サービス面では顧客の要望にこたえきれていない部分もある。1つは、食事メニューの少なさだ。そして、「いつも混み合っていて席が取れない」、「大人数で利用しにくい」といった不満を持つ顧客も多い。
座席のネット予約を試験導入
今回のリザーブ ストアを開業した真の狙いは、こうした弱点の解消にある。新店舗では、プリンチのサンドイッチやケーキに加え、昼時の11時から14時にはランチプレート「TAVOLA(タボラ)」を提供する。選べるサラダ、ラザニア、フォカッチャのセットで1180円と、ランチにしてはやや高めの設定だ。
だが、オープン初日には多くの客が注文していた。顧客が望む食事メニューを提供できれば、ほかの飲食店に流れていた顧客をつかめることに加え、1人当たり客単価の向上にもつながる。
実際、ある競合チェーンの社員は「スタバがフードに弱いというのは、気にしていたと思う」と語る。
また、「大人数では席が取れない」という不満を解消するために、同店ではネット予約を試験導入した。予約に対応するのは12席のみ、利用は18時から21時半までだけ。9月6日時点で、予約可能な2週間先まですべて埋まっており、スタバの予約利用へのニーズの高さがうかがえる。
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