東急目黒線、「8両化」に備えた新型車両の全貌 水色ラインの「3020系」、今年11月にデビュー
車両の基本的な設計は、2018年に登場した田園都市線の新型車2020系、大井町線の6020系と同様。「インキュベーションホワイト」と呼ぶ白を基調としたデザインや、顔をイメージしたという丸みを帯びた先頭形状、そして背もたれの高いハイバックシートやフローリング調の床といった内装も同じだ。
だが「現場目線」では細かな違いがあるという。外観で異なるのは、非常時などにドアを開けるための「ドアコック」の位置だ。2020系・6020系は車体側面の腰の高さにあたる位置に付いているが、3020系は天井まで届く高いホームドアを設置している東京メトロ南北線に乗り入れるため、これまでの目黒線車両と同様に床下に設置している。
違いが大きいのは乗務員室の内部だ。目黒線はワンマン運転のため、運転台には運転士が駅ホームの様子を確認するための4画面のモニターを備えるほか、ドアの開閉用ボタンを運転士の手元に設置。南北線乗り入れ車両に必要という「非常停止スイッチ」も目立つ。また、セキュリティのために乗務員室と客室を仕切る扉を自動でロックする仕組みも備えている。
運転台には「相鉄」の文字が
そして、運転台にはすでに相鉄線直通への備えが見られる。ATC(自動列車制御装置)の切り換えスイッチや列車無線のスイッチには「相鉄」の文字が刻まれている。「実際の装置はまだ入っていない」(車両部車両計画課の担当者)というものの、いよいよ相鉄線との直通開始が近くに迫っていることを感じさせる部分だ。
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