恐るべしパズドラ。「オワコン」ではなかった!

「3本の矢」で狙うガンホーの頂上戦略

だが3日発表の直近10~12月期の売り上げは468億円と大きくジャンプアップし、こうした市場の飽和懸念を払拭した。営業利益こそ200億円台前半で足踏みしたが、これは昨年12月に発売した任天堂の携帯ゲーム機「3DS」用ソフト、「パズドラZ」などの宣伝広告費を大量投入したためで、これを除けば実質的には増益に反転したとみられる。パズドラZも発売初月にゲームソフトで大ヒットとされる100万本を突破、すでに130万本を売り上げている。

「カズノミクス」を推進

2013年度は結果的に文句のつけようのない好決算で着地したガンホーだが、さすがに今2014年12月期は国内ブームの沈静化で売上高、営業利益とも落ち込むのではないかと、これまで市場関係者の間ではささやかれていた。そうした見方に対し、ガンホーの森下一喜社長は、「今期も増収増益を目指したい」と力を込める。この極めて高いスタート台からさらに一段増を狙うために、森下社長が自らの名前をもじり「カズノミクス」と称して今期準備する戦略は3本の矢にもじり、3つある。

1本目の矢が「既存価値の最大化」。安定収益確保の基盤となり同社を代表するIP(知的財産)となったパズドラの、ワンソースマルチユースがそれに当たる。その尖兵となったのがスマホを持たない低年齢層向けの「パズドラZ」であり、ほかにもアーケードゲームやキャラクタービジネスにも展開している。中でも目玉となるのが、2月中に発表予定のパズドラの新ゲーム投入だ。「既存ユーザーにとっては今までのデータを活用でき、かつ、今までのパズドラとはひと味違うもの」(森下社長)となるようだ。「開始から2年たち、当初からのユーザーにとってはさすがに飽きが生じている。ここをテコ入れし、アクティブユーザーの増加につなげたい」(同)と、その狙いを語る。

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