ベンツが初の電気自動車「EQC」を投入する意味 価格は1080万円!1回の充電で400km走行

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EVを使ううえで、もう1つの懸念は、リチウムイオンバッテリーの劣化だ。これに対しては、5年間10万kmまで一般保証と、無償の保守整備を行うプログラムを標準設定したうえで、8年または16万km以内にリチウムイオンバッテリー容量が70%を下回った際の保証がつけられる。

以上のような支援を行いながら、買い方の1つとして、クローズエンドリースを用意する。これはリース期間を終了する際に、残価に対する負担を所有者に負わせない使用契約だ。ちなみに、EQCの価格は1080万円である。初年度のみ、エディション1886という車名の限定車を1200万円で販売する。

生活習慣が変わるきっかけに

走行距離、充電、リチウムイオンバッテリーの劣化など、これまで使った経験がないから不安になるが、いざ利用してみれば、ほぼ問題が生じないと気づく消費者が多いのではないか。リーフも、走行距離のより長い62kWhの車種を見に来た客が、費用の点などで標準の走行距離322kmの40kWh仕様を成約し、使ってみれば十分満足している状況がある。

EQCの後ろ姿(写真:メルセデス・ベンツ日本)

また、最高速度を時速180kmに制限すること、自宅や目的地で充電すればガソリンスタンドに立ち寄らなくてよい生活を含め、EVの利用はこれまでの生活習慣を転換するきっかけともなる。

それは、環境の時代に適度な快適に満たされ穏やかに暮らす、21世紀型生活スタイルの象徴といえる。大馬力、最高速、やたらに大きな車体とドヤ顔のグリル……。そうしたことで達成感や威厳を示そうとする20世紀型、石油の時代を引きずる生活感は、そろそろ過去のものとなっていくのではないだろうか。

御堀 直嗣 モータージャーナリスト

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みほり なおつぐ / Naotsugu Mihori

1955年、東京都生まれ。玉川大学工学部卒業。大学卒業後はレースでも活躍し、その後フリーのモータージャーナリストに。現在、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める。日本EVクラブ副代表としてEVや環境・エネルギー分野に詳しい。趣味は、読書と、週1回の乗馬。

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