ベンツが初の電気自動車「EQC」を投入する意味 価格は1080万円!1回の充電で400km走行

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燃費がよいからと、環境に配慮するような言い方をしていても、速度を出し過ぎれば空気抵抗が増大する走行を、この先も続けていいはずがない。最終的に、二酸化炭素(CO2)の総排出量を増大させるからだ。

EQCを充電する様子(写真:メルセデス・ベンツ日本)

日本的な発想からすれば、それほど高速で移動したいなら新幹線に乗ればいい。そもそも、クルマより鉄道での移動のほうが1人当たりのCO2の排出量は格段に少なく、環境に適合しながら短時間での長距離移動が可能になる。

それがドイツでできないのは、日本のように縦長の国土ではなく、四角い国土で、人口が分散する風土でもあるため、効率や運賃面で高速鉄道をうまく機能できないからである。とはいえ、クルマが普及するまでのドイツは、鉄道王国だった。

いずれにしても、EVの導入でメルセデス・ベンツが速度規制を行ったことは感慨深い。同時に、スウェーデンのボルボは、死亡事故ゼロを目指す安全対策として、世界で販売する新車の最高速度を時速180kmに制限することを決めた。安全と環境の両側面で、速度規制は不可避なことであるといえる。

充電器と設置費用がほぼ無料に

しかしながら、一充電走行距離が400kmと聞くと、充電の不安を訴える消費者は多いはずだ。これに対し、メルセデス・ベンツ日本は、所有者への支援策を打ちだした。

日本全国で約2万1000基の充電器を、1年間無料で利用できるようにする。また、自宅で充電する際の200V充電器本体を無料で提供する。その設置に際しては、費用負担を軽減するため10万円の補助を行う。

一般的に、家庭用充電器の設置費は約10万円なので、充電器と設置費用がほぼ無料になるといえる。これは、アメリカのテスラがモデルSの販売をはじめたときから行っている手法に近い。こうして、まずEVを所有するときの負担を軽減している。

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