「バイトテロ」予防にも効果的な"4つの声かけ" 外国人スタッフと接する際にも有効だ

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「◯◯さん、おはよう」がスムーズに言えるようになったら、そのまま「今日は何する予定?」と続けてみてはどうでしょう。これで、1日1回確実にコミュニケーションがとれるようになりました。

それが言えるようになったら、夕方から終業時間の間に「今日どうだった?」と一言。

この「今日どうだった?」と声掛けするタイミングが上手に見つけられるようになったあたりからは「明日はどうする?」と、質問をもう1つ増やします。

なお、見本メニューの声掛けの場合、着実にコミュニケーションがとれるだけでなく、毎日「その日の振り返り」と「今日(明日)の予定の確認」ができます。

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これは、そのスタッフの動きが把握できるようになると同時に、あなたの下につく当人のほうも「考える」「振り返る」「先を見通す」という習慣と力が身につくのでおすすめです。

「今日(明日)の予定」を聞いて、わけのわからない答えが返ってきても、怒るのは厳禁。

「こういうことをやったらどう?」「こういう方法もあるよね」と、具体的な表現でアドバイスしてください。

とくに慣れない土地で働く外国人スタッフの人は、ただでさえ心細いもの。積極的な声掛けによって相手の不安を払拭し、信頼関係を構築していきましょう。

石田 淳 社団法人行動科学マネジメント研究所所長

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いしだ じゅん / Jun Ishida

株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高責任者
社団法人行動科学マネジメント研究所所長。(株)ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高責任者。アメリカ行動分析学会(ABAI)会員。日本行動分析学会会員。日本の行動科学(分析)マネジメントの第一人者。

アメリカのビジネス界で絶大な成果を上げる人間の行動を科学的に分析する行動分析学、行動心理学を学び、帰国後、日本人に適したものに独自の手法でアレンジし「行動科学マネジメント」として展開させる。

精神論とは一切関係なく、行動に焦点をあてた科学的で実用的なマネジメント手法は、短期間で8割の「できない人」を「できる人」に変えると企業経営者や現場のリーダー層から絶大な支持を集める。現在は、日本全国の人材育成、組織活性化に悩む企業のコンサルティングをはじめ、セミナーや社内研修なども行い、ビジネスだけでなく教育、スポーツの現場でも活躍している。日経BP「課長塾」の講師でもある。

主な著書に累計部数40万部のベストセラーとなった『教える技術』『〈チーム編〉教える技術』『マンガでよくわかる 教える技術』『マンガでよくわかる 教える技術2<チームリーダー編>』、大判の『〈図解〉教える技術』(すべて小社)ほか多数ある。趣味はマラソンとトライアスロン。

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