夏休み、子どもの「ゲーム依存」を防ぐには

ゲームと上手に付き合う目安は「1日3時間」

セミナーでは小学校1年生から3年生の児童と保護者がゲームを楽しんだ。左はセミナー登壇者の一人、東京大学謎解き制作集団代表の現役東大生、松丸亮吾さん(記者撮影)
夏休み中の小学校1年生から3年生の児童と保護者に向けて、ゲーム販売会社ポケモンが8月初旬に「子どもとデジタルゲームの上手な付き合い方」と題し、セミナーを開催した。
イベントには、ゲーム学習論などが専門の東京大学大学総合教育研究センターの藤本徹講師が登壇。「家族で一緒にテレビゲームをやることで連帯感が向上する」「チーム対戦ゲームは日常生活における協調意識やコミュニケーション、協力スキルが高まる」など、ゲームの効能を話した。
世界保健機関(WHO)は今年5月、約30年ぶりに医師の診断や調査などに使われる国際疾病分類を改訂し、日常生活に支障が出るほどゲームに没頭する「ゲーム障害」を新たな依存症として認定した。
WHOによると、「ゲームをする時間や頻度を制御できない」「日常生活でゲームを最優先する」「生活に問題が起きているのにゲームを続ける」などが12カ月以上続く場合、ゲーム障害と診断される可能性があるとされる。
イベントに参加した親からは「ゲーム依存症にならないか心配だ」という声も聞かれた。病気として診断の基準が明確になったことで、今後は日本でも厚生労働省による実態調査が進められることになる。
どのような点に注意すれば子どもの「ゲーム障害」を防げるのか。藤本氏に聞いた。

ゲーム依存を防ぐには「1日3時間」を目安に

――夏休み中、際限なくデジタルゲームにはまってしまう子どもの話を耳にします。やりすぎで日常生活に支障を来す「ゲーム依存症」になるのではないかと心配する親も多いようです。

1日3時間くらいまで、週21時間以下の範囲でゲームをする子どもであれば、日常生活に影響するようなゲーム依存の問題は出ていないという調査結果がある。心配であれば1日3時間を目安にするといい。

子どもの頃に1日3時間以上ゲームをやっていたから、大人になってゲーム依存になったというような調査、研究結果は今のところない。一方で、子どもの頃、ゲームを一切禁止された結果、大人になってタガが外れるということもある。

ゲームが誰にでも依存症を引き起こすわけではなく、依存傾向にある人のトリガーとして、ゲームがあるように思う。家庭環境も大きく影響しており、孤独な状態でのゲームは依存につながることがあるだろう。

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