ベンツBクラス、乗ってわかった最新進化の神髄 このじわじわと来るよさに大人も納得する
ダイナミックセレクトというドライブモード切り換えが標準装備されている。コンフォート、エコ、スポーツ、それに7段ツインクラッチ式ギアボックスの変速タイミングやステアリングホイールのアシスト量が変えられる。
実際に運転したとき、最初はコンフォートで充分だと思った。だが、途中でスポーツを選んでみたところ、上のほうの回転域でよりしっかりとトルクが出て、パワフルさを感じさせてくれた。これは、エンジンによる楽しさを味わうのに最適だった。
速度が上がると、しっかりと踏ん張るサスペンションシステムと、重めだがダイレクトな感覚を保ちつづけるステアリングホイールとの連けいがたいへんよい。Bクラスは基本的な性能が高いのだと知れる。
全長は4425ミリ(先代は4365ミリ)、全幅は1795ミリ(同1785ミリ)、全高は1565ミリ(同1540ミリ)と少しずつ大きくなっている。ホイールベースは2730ミリで先代より30ミリ伸びた。基本シャシーを共用するAクラスと同一だ。
最新技術もしっかり搭載された大人の一台
室内は空間的余裕がたっぷりある。後席はおとな2人に充分な広さだ。前席とのあいだのレッグルームやヘッドルームもたっぷりある。
前席は、大きな液晶パネルを使ったMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザーエクスペリエンス)のインフォテイメントシステムをはじめ、新しい機能が斬新な雰囲気をもたらしている。
64色に室内のアクセントカラーが変えられるアンビエントライトもオプションで用意されている。タービン型のエアアウトレットやドアトリムなどを効果的に彩っているのだ。
使ってみると、なかなか楽しいものである。
Bクラスが”いまっぽい”クルマだと感じるポイントのひとつは、「メルセデス・ミーコネクト」だ。
スマート端末でドアの施錠と解錠が出来ることをはじめ、駐車位置検索、行きたい場所のデータを車載ナビゲーションに送れる「センド2カー」といった機能が使える。