就活後半に選んだ「就職人気企業ランキング」 1万人が回答、総合商社人気強く金融離れ鮮明

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1位は全日本空輸(ANA)で、前半と変わらない結果となった。後半ランキングの比較でも2年連続のトップだ。女子就活生を中心に人気が高い。国内線、国際線ともに旅客数で6位の日本航空(JAL)と差をつけており、充実した研修制度も含めて人気の的になっている。

2位は伊藤忠商事。前半は6位だったが、後半のランキングでは順位を上げた。とくに男子の人気が高い。前半と後半を比べて、伊藤忠商事を中心に総合商社のランクアップが目立つ。

7位の丸紅は、前半10位から3ランクアップした。12位の三井物産は前半40位から、16位三菱商事は前半32位から、23位住友商事は前半63位からそれぞれ順位を大きくアップさせた。

後述するが、メガバンクなど金融各社の順位が前半より下がっており、男子学生を中心に「メガバンクや金融より総合商社へ」という流れが強まったと思われる。

一方、その金融は、前半より順位を下げた会社が多かった。4位の大和証券グループは1ランクアップしたものの、8位の日本生命保険は、前半の4位からダウン、みずほフィナンシャルグループも前半7位から後半は15位まで下げた。18位三菱UFJ銀行も前半12位からランクダウンしている。

メガバンクがトップ10から消える

トップ10に入った金融は2社、メガバンクはついに1行もトップ10圏内に入らなくなってしまった。

3位は東日本旅客鉄道(JR東日本)がランクイン。前半の19位から順位を上げた。鉄道事業だけでなく、品川開発プロジェクトといった街づくりの大型案件を進めており、企業研究の過程で、見直されてきたのだろう。

5位には理系学生に人気の明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)が入った。9位にはJTBグループ、10位には大日本印刷がランクインしている。

全体を見ると、旅行・運輸系企業や総合商社が上位にランクインし、金融も上位にはまだ多く入っているが、前半よりも人気の勢いがなくなっている傾向だ。

そのほか、前半から大きく順位を上げた会社は、19位のニュー・オータニ(前半72位)、34位のNTTデータ(前半79位)など。

46位のアマゾンジャパンは、前半178位から大きくジャンプアップした。今年は合同企業説明会などにブースを出展しており、そうした効果がランキングにも表れたのかもしれない。

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