東京メトロ「謎の途中駅止まり」はどこへ行く? 「霞ケ関行き」「新宿行き」はその後どうなる

拡大
縮小
東京メトロ丸ノ内線の「新宿行き」電車(写真:hide0714/PIXTA)

東京メトロ丸ノ内線は7月5日から、従来は3両編成しか入れなかった方南町駅に6両編成の列車が入線できるようになった。同日行われたダイヤ改正では、それまで新宿止まりだった列車の多くが方南町まで延伸し、新宿が始発・終着の列車は減った。

今まで新宿駅で「当駅始発」の列車を狙って座って乗ろうとしていた人にとってはちょっと残念な改正といえるが、方南町からの直通が増えたことで、同駅や周辺エリアの人たちにとっては利便性が高まることになり、こちらの地域では歓迎されていることだろう。

なぜ途中駅止まり?

ところで、これまで丸ノ内線の行先案内を見て、「なぜ新宿までなの?」と思っていた人も多いはずだ。「なぜ今まで方南町に行かなかったのか」は、6両編成の列車が同駅に入線できなかったからだ。方南町の1つ手前、中野富士見町行きの列車は以前から存在したが、これも地元の人なら「車両基地があるからだろう」と思いつく。

通常のダイヤでは存在しない「青山一丁目行き」の銀座線。渋谷駅工事の際に運転された(撮影:尾形文繁)

そうなると、とくに車庫があるわけでもない新宿行きは「?」となることは確かだ。丸ノ内線にとって、新宿駅は純粋な途中駅である。いかに新宿から、あるいは新宿までの利用が多いからといっても、「到着した後、その列車はどうなるのか」という疑問が湧く。

ほかの路線でも「そういえば千代田線には霞ケ関行きというのがあったよなあ」「日比谷線には六本木行きもある」「副都心線には新宿三丁目着発の列車もあるぞ」……と、さまざまな例が思い当たる。

途中駅止まりの列車は終点の駅に着いた後、どこに行くのかが気になるところだ。東京メトロに問い合わせてみた。

次ページ車両基地の最寄り駅などが行先に
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT