「赤くて丸い」丸ノ内線30年ぶり新車両の全貌 車端に円窓、車内にはコンセントも設置
東京メトロは10月11日、丸ノ内線の新型車両「2000系」を中野車両基地で報道陣に公開した。2019年2月に運行を開始する。現在の「02系」はデビューから約30年を経ており、後継として2022年度までに53編成318両を導入する予定だ。
外観は、アルミ無塗装に赤いラインを入れた02系とは異なり、かつて丸ノ内線の顔として活躍した「300形」や「500形」などに採用された「赤い車体に白のライン」のデザインを復活。同路線の象徴である波模様の「サインウェーブ」を施した。伝統を踏襲する一方、随所に最新技術を取り入れて快適性と安全性を向上させた。
デザインの特徴は「丸」
車両デザインに関しては、新幹線「N700系」やJR西日本の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」などに携わった福田哲夫氏と、福田一郎氏が監修を担当した。外観は「グローイング・スカーレット」と呼ぶ鮮やかな赤の車体色で、ホームドアがあっても見やすいようサインウェーブは窓の上に入れた。
前面は丸みを帯びた形状で運転席部分を黒で強調。「丸」はほかの部分でもデザイン上の特徴となっており、車端部の窓も丸型を採用した。東京メトロの車両では初めてで、全国的に見ても通勤電車では珍しい。
内装については、1人あたりの座席幅を拡大。クッションを改良してゆったりとした座り心地を目指した。1編成6両すべてにフリースペースと車いすスペースを設置。同社初となる、小物が置けるテーブルや荷物掛け、携帯電話の充電ができるコンセント(2口)を備える。
車内空間を広く感じさせる工夫も施した。天井のパネルを丸い形状にしたほか、連結面や座席横の仕切り、荷棚には透明な強化ガラスを使って開放感を持たせた。
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