Mr.都市伝説 関暁夫さんの独特キャリアの秘密 「個」の時代を生きるのに必要な「レア力」とは

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小宮山 利恵子●スタディサプリ教育AI研究所所長。東京学芸大学大学院准教授(教育AI研究プログラム)。1977年、東京生まれ。早稲田大学大学院修了。国会議員秘書を経験後、ベネッセコーポレーション福武總一郎会長(当時)の秘書に。その後、GREEに入社。副業のライターとして取材中に、「スタディサプリ」のビジョンに共感し2015年から現職。ひとり親家庭で育った環境から「すべての子どもに教育の機会を」がモットー。米国務省IVLP修了(撮影:梅谷秀司)

:ほかにも子どもの頃は、チョロQが好きだったり、ラジコンが好きだったり、ビックリマンチョコが好きだったりしましたけど、そういった好きなこと一つひとつに対する愛の追求が、今につながっています。自分にうそをつかずに本当に好きなものの世界に飛び込んで生きてきたと思っています。

「都市伝説」というのも、実は後からついた言葉です。僕が楽屋で千原ジュニアさんに「こんな面白い話、知ってます?」とあれこれ話をしていたら面白がってくれて、番組の企画にしてくれたんです。たまたま自分が好きで集めていたネタが番組になって、「都市伝説」というカテゴリーになった感じですね。

小宮山:子どもの頃から無意識のうちに探究して学び続けてきたことに、周りが共感してくれて、仕事に生かされたわけですね。

:「レア力」というのは、自分の感受性や直感性を信じて行動を起こしているうちに高まっていくものなんですよ。ただ、若いうちは自分から感覚的に好きな世界に飛び込めますけど、大人になって頭で考え始めるから失敗するんです。とくに、好きかやりたいかより先にお金を取りに行こうとするとおかしなことになる。

頭で考えすぎると、すべてが想定内になってつまらなくなります。面白いことはすべて想定外のことですからね。自分が好きなこと、面白いと思うことをやって周りが共感してくれれば、お金も後からついてきますから。

書き出して可視化することで、悩みは課題に変わる

小宮山:感覚的に好きな方向で飛び込むという話は、すごくよくわかります。私も自分の直感を信じて生きているので。でも頭で考えすぎて悩んでばかりいると、自分がやりたいこともわからなくなって次の一歩も踏み出せなくなりますよね。

『レア力で生きる 「競争のない世界」を楽しむための学びの習慣』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

:悩むことが趣味になっているのかも。もし悩みを克服して、やりたいことができない自分の弱さを克服したいなら、本当の悩みをすべて具現化して、可視化して書き出すことです。他人への嫉妬や卑屈な部分も自分にしかわからないから、何をどれだけ書いても何も恥ずかしいことはありません。

徹底的に文字にして全部書き出すと、悩みが過去に切り替わります。過去に切り替わると、それは課題になります。課題になったらそれを克服する方法を考えればいいわけですから、悩みじゃなくなります。課題の克服というのは、すべての元凶が自分にあると認めて、自分と闘うことです。自分との闘いが始まると「個」としての軸が立つようになるんです。

(後編に続く)

樺山 美夏 ライター・エディター

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かばやま みか / Mika Kabayama

リクルート入社後、『ダ・ヴィンチ』編集部を経てフリーランスのライター・エディターとして独立。主に、ライフスタイル、ビジネス、教育、カルチャーの分野でインタビュー記事や書籍のライティングを手がける。

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