バンナムがあえて「リアル施設」を強化する狙い

ゲーム・アニメの世界に入れるMAZARIAとは

隣接する同社のテーマパーク「ナンジャタウン」との行き来も可能で、入場料は、MAZARIAのみで大人1日4500円(子ども2900円)で、ナンジャタウンとのセットで5500円(子ども3700円)となっている。

立地するサンシャインシティ周辺はポップカルチャーの中心地としてハロウィンなどの仮装・コスプレでも有名であり、同施設もそのような楽しみを歓迎し、現在具体的な検討を進めている。

プロジェクションマッピングで楽しめるパックマン(筆者撮影)

これまでのバンダイナムコアミューズメントの歴史を踏まえ、代表的な作品をVRとしてリメイクしたほか、館内に「未来忍者」「パラデューク」から「スターブレード」「ギャラクシアン3」などのゲームソフトウェアのパネルを展示している。

プロジェクションマッピングに投影された「パックマン」を楽しむこともできる。このように、最新技術のエンターテインメント施設であるが、これまで同社の多くのゲームを愛してきたファンへの気遣いも手厚い。

テーマパーク事業を生かしたコンセプト構築

MAZARIAはこれまで同社が手がけてきたテーマパークやVR体験施設の運営や空間演出を生かしたもので、その集大成ともいえる。

テーマパーク事業において同社は1992年には自社の作品を活用したテーマパークとして二子玉川「ナムコ・ワンダーエッグ」(2000年閉園)を開園、1996年にはサンシャインシティ内に屋内型テーマパーク「ナンジャタウン」がオープン、また2013年から2019年にかけてその一部が集英社・週刊少年ジャンプのマンガ作品のテーマパーク「J-WORLD TOKYO」となった。

ゾンビサバイバルゲーム HARD CALL アクティビティごとに空間演出されている(筆者撮影)

これらで培われた自社・他社コンテンツの活用や空間演出の経験が今回も生かされている。また、VR体験施設としては新宿に「VR ZONE SHINJUKU」が2017年から2019年まで開設され、そこで稼働したアクティビティを水平展開する形で国内外各地にVR ZONEが広がっている。

このように、MAZARIAは同社にとって、これまでのテーマパーク運営、自社や他社のコンテンツの活用、そしてVR体験施設の経験を生かした常設のエンターテインメント施設であるといえる。

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