ヨーロッパまで4万円台で行ける航空券の実態 年末年始やGWのピークでも5万円台がある

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今回の表には、欧州行きではないが、成田発ヌルスルタン往復も入れてある。ヌルスルタンはかつてアスタナとよばれていたカザフスタンの首都である(2019年3月に変更)。

成田とヌルスルタンの間をSCATというカザフスタンの航空会社が直行便を就航させている。週1便しか飛んでいないので使いづらいが、成田発が日曜、現地発が土曜であり、8月11日(日曜)成田発・8月17日(土曜)ヌルスルタン発でも通常とまったく同じ価格なので、お盆のピーク時しか休みがとれない人にはお薦めできる。

ちなみに日本人がカザフスタンへ観光目的で短期滞在する場合、ビザは必要ない。

超格安航空券を見つけるために

本稿で紹介した航空券は全体のごく一部にすぎない。では、同様の航空券を探すためにはどうすればよいのだろうか。

今回の価格調査に用いたのは、航空券検索サイトのスカイスキャナーである。通常、航空券は目的地や往復の日程を確定させてから検索をかけて調べることが多い。しかし、スカイスキャナーでは、次のような方法で、簡単に1年間で最も安い「底値」がいくらなのかを探し出すことができる。

ただし、スカイスキャナーで「すべての場所」を対象に検索する場合、価格は過去の一定期間においてユーザーが検索した結果を基に表示される。そのため、存在していてもリスト化されない航空券がある。地方空港の場合、検索される数が少ないので、とくにその傾向が顕著となる。

【2019年7月19日12時10分追記】初出時、スカイスキャナーの検索結果について間違いがありました。表記のように修正しました。

スカイスキャナーのサイトにアクセスする
② 出発地を自分の出発したい空港に設定
③ 目的地をすべての場所にする
④ 出発日・現地出発日の部分をクリックし、月全体→最安値の月(一番安い月を検索する)を選ぶ
⑤ 「検索する」をクリックする
⑥ 検索結果のなかから興味がある国をクリックして都市を選ぶ
⑦ 出発日・現地出発日を選ぶ

スカイスキャナーでまめに検索するのが、地道だが、安い航空券を見つける近道といえるだろう。

橋賀 秀紀 トラベルジャーナリスト

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はしが・ひでき / Hideki Hashiga

東京都出身の40代。早稲田大学卒業。「3日休めれば海外」というルールを定め、ほぼ月1回の頻度で海外旅行に出かける。訪問国は121カ国。著書に『エアライン戦争』(宝島社)など。『週刊東洋経済』で「サラリーマン弾丸紀行」を連載した。Yahoo!ニュース 公式コメンテーター。記事の内容についてのお問い合わせ・取材の依頼などについてはこちらまで。

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