シックスパッドのMTG「不適切会計」疑いで窮地 第3者委員会を設置して中国子会社を調査
――問題の経緯と不適切会計の事実関係は?
当社は5月10日に第2四半期決算を発表した。その時点ではもちろん事実は判明していなかった。そのあと、監査法人のトーマツから11日に現地における追加レビューの要請を受けた。決算発表日の時点では、トーマツからヒアリングを受けていた担当役員(グローバル担当の中島敬三常務)からも「問題ない」という報告を受けていた。(それで)開示に踏み切った。
しかし今思えば、監査(の承認)が正式におりる前の発表ということで、われわれは「問題ないだろう」という認識で決算説明会をした。
昨日13日、トーマツに現地に行ってもらい、取引先の2社と会って、商品が倉庫にあるのか現物確認もしてもらった。
今の段階では会計処理の認識の違いが、「売り上げ一括処理」という考え方と「消化売り上げ」という考え方とで議論している最中だ。早急に第三者委員会を立ち上げ、事実を明確にしていきたい。
売上の計上時期がズレる可能性が浮上
――具体的にどういう点の指摘を受けたのか。
(納品した時点で)一括売り上げが計上できる体制であると認識していたところを、トーマツからは、売り上げが立った段階で売り上げに計上する消化売り上げではないかという指摘を受けた。具体的には第2四半期(1~3月)に計上していた売り上げの時期がズレるのではないかと言われた。結論はまだ出ていない。
――取引の対象となった商品と相手先は?
該当するのは美容ローラー「リファ」ブランドの商品だ。指摘を受けたのは2社あり、MTGから商品を卸していた。2社は中国企業で、1社は3~4年前から取引のある代理店。もう1社は新規の取引先だが、日本の大手企業とも取引があり、きちんとした会社だと今でも思っている。具体的な金額と在庫数、販売数はこれから第三者委員会で調査したい。
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