38歳の岩隈久志が「日本球界復帰」で懸ける思い ケガからのリハビリが続き復帰も待たれる

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――2019年シーズンも開幕しましたが、調整はどのくらい進んでいますか?

調整は少しずつですが、いい感じにできていると思います。腕を振るということに対しても不安がなくなってきています。ただ、(メジャーとNPBでは)ボールの感覚が全然違いますね。

現在のコンディションについても話した岩隈投手(撮影:吉濱篤志)

扱いにくい部分があって、このボールに慣れる作業も進めています。ボールを押さえつけるというか、メジャーのクセがなかなか抜けなかったという感じですね。

正直、この1年半は実戦から離れています。2018年は少しマイナーリーグで投げていましたが、感覚はよくはなかったです。

マウンドに復帰するときはバリバリ順調な姿で戻っていたいですね。

巨人を選んだのは熱い気持ちだった

――日本球界に8年ぶりに戻ってくるとなったとき、古巣の楽天を含め、選択肢はいくつかあったと思います。巨人を選んだ理由を改めて教えてください。

原(辰徳)監督が、僕のところに直接連絡をくださって熱い思いをぶつけてくれたのがいちばんの理由ですね。もう38歳になって、ある程度年齢もいったので、44歳や45歳までピッチャーとして現役を続けたいというよりも、1年でも2年でも現役生活を続けられたらいいと思っています。

契約上の年俸がという話よりも、ここ(巨人)でやってみたいという気持ちがいちばん大きかったですね。まさかジャイアンツから、原監督から連絡をもらえるなんて思ってもみないことだったので、「僕のことを必要としてくれている」という部分で熱い気持ちを感じました。

――これまでは近鉄、楽天とパ・リーグでしたが、セ・リーグという新しいリーグでの野球も新鮮なところがありますね。

巨人での期待を話した岩隈投手(撮影:吉濱篤志)

8年ぶりに日本球界に復帰して、セ・リーグの選手をイチから勉強してフレッシュな気持ちで対戦したいですね。じっくりいい状態にしてチームに貢献したいなと思います。

――近鉄・楽天時代のようなキレのあるボールを期待したいですね。

これまで下半身を作ってきて、上半身と下半身のバランスにも気をつけて調整してきました。マウンドの違いもありますね。メジャーの硬いマウンドと日本の柔らかいマウンドという違いがあるんで。キャッチボールをしたり、投球練習をしながらその部分を合わせていけたらなと。

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