30代妻が「もう花束には喜べない」と歎くワケ 「伴侶のニーズを満たす4カ条」とは?

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秋帆さんには、女性は花をもらうと嬉しいという一般論が、最初は通じたように見えたけど、実は通じないのです。そこには、理由があったわけです。

一方で、「花をあげても喜ばなくなった」と言った博隆さんは、何をやっても秋帆さんとの関係がうまくいかないことに困り果てていました。一般論と過去の経験、自分だったら何をもらったら嬉しいかという考えを総動員して、できることは何でもやろうとしていたのですが、的外れになっていました。

ニーズを満たす4カ条 意外と難しいのは…

実は、パートナーのニーズを満たすためには、下の4つの条件が必要です。

<ニーズを満たすための条件>
(1)相手のニーズを満たしてあげたいというモチベーションがある
(2)相手のニーズを分かっている
(3)相手のニーズを満たす方法を分かっている
(4)相手はそれを受け取る準備ができている

このどれが阻害されてもうまくいきません。逆に言えば、どれが阻害されているのかを明確にして、その一つ一つに対処する必要があります。

付き合う前や付き合いはじめなら、(1)モチベーションと(4)受け取る準備が強くあるのが普通なので、(2)ニーズや(3)方法はわかっていなくても、たまたま自分のやり方がヒットすれば「よくわかってくれる人」となってお付き合いが深まるでしょうし、ヒットしなければ「合わない人」ということでサヨナラになるだけです。だから、問題にならないかもしれません。

(1)モチベーションは、博隆さんにはありました。意外に難題なのは(2)ニーズと(3)方法が分かるかどうかです。

カウンセリングを重ねると、秋帆さんのニーズは「自分のことを大事に思ってくれていることを実感したい」ということだと見えてきました。これは、ほとんどのカップルにおいて結婚を維持する大切なポイントです。別の言い方をすれば、愛情を感じるということと同義語なので、(2)のニーズがわからなければまずこれだろうと考えても大丈夫です。

だからと言って、「自分は秋帆さんのことを大事に思っている」と博隆さんが主張するのは、NGです。実際に博隆さんは、秋帆さんに「私のことなんかどうでもいいんでしょ?」と問い詰められて、「そんなことない」と答えています。それによって、「自分(博隆さん)は大事に思っているのに、それを分からない君(秋帆さん)が悪い」というメッセージとして相手に伝わりかねません。

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