JR西「みどりの窓口」大幅削減はそこまで問題か

10年後、「紙の切符」をまだ使ってる?

私のような「乗り鉄」にとっては、券売機が複雑な経路の切符に対応するか不安だ。私は経由地が多い乗車券や、それに付随する特急券について、図を作って持参し説明する。こういう注文に対しては「書見台に載せていただければみどりの券売機プラスでも発売可能です」(同)とのこと。ただし、「券面にすべての経由地が入らないなど、経路を手書きで対応しなければならない場合は駅係員による対応になります」(同)という。オペレーターの指示を受けて、事務室の駅員が手書き対応してくれる。対面窓口のある駅へ足を運ぶ必要はない。

それでも対面する必要がある場合はどうか。JR西日本の都合で対面窓口を廃止しておきながら、対面窓口のある駅まで切符を買っていかなくてはいけないか。

「切符の発券等でお困りの際はお近くの駅係員やオペレーターがお手伝いさせていただきます。そのうえで、みどりの券売機プラスで取り扱えない場合に限り、お越しいただいた駅から近隣駅の往復を便宜的にご乗車いただく取り扱いを行っております。その運賃等につきましてはお客様にご負担いただくことはございません」(同)

近隣駅のみどりの窓口に出向く可能性があることを考えると、JR西日本としては、山陰地区にもみどりの窓口は残しておく必要がありそうだ。

旅行会社にも「みどりの窓口」はある

みどりの窓口など対面販売の縮小はJR西日本だけではない。JR東日本、JR東海も対面窓口の券売機転換を進めている。JR北海道、JR四国、JR九州は駅そのものが無人化される傾向だ。そこで頼りになる存在が大手旅行会社の支店や営業所だ。

私自身は、みどりの窓口を利用する機会が減っている。私鉄沿線に住んでいるため、わざわざJRの駅まで出向くよりも、最寄りの私鉄駅付近の旅行会社で切符を作ってもらう。駅から離れたショッピングモール内にも営業所があるから、クルマで買い物に行くついでに切符を買える。とても便利だ。

旅行会社はツアー商品や航空券、宿泊の手配を組み合わせた乗車券を扱うところだけれども、大手旅行会社はJRの切符だけでも販売する。しかも余分な手数料はかからない。その理由はJRとの契約による。営業所にJRのオンラインシステム「マルス」の発券端末を設置する場合は「マルスを置いた場所をみどりの窓口とする」からだ。かつては旅行会社のカウンターにも「みどりの窓口」の看板があった。

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