部屋探しで「おとり物件」に騙される人の盲点 「有吉ゼミ」にも出演する不動産のプロが伝授

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また、問い合わせをした際に「とりあえずお越しください」というような曖昧な回答も怪しい。行ってみると「この物件はもうすでに決まってしまいました」とか「入居審査や大家さんがやたら厳しい」などとウソの理由を告げられるケースが多い。

おとりを使ってお客を呼び込む会社ですから、一度問い合わせれば、あとは怒濤のように営業されることになります。

<おとり物件の見分け方>
■好条件すぎる
不動産の価格は、相場から大幅に外れることはありません。
大幅に値崩れしているものは、事故物件やおとり物件の可能性があります。
■ネットの更新日から1カ月以上経っている
建物名や住所の詳細が記載されているかどうか、更新が滞っていないかを確認しましょう。
■現地待ち合わせで内見できるかどうか
不動産屋に問い合わせした際に「まずはお越しください」という曖昧な回答をする場合は、おとり物件を呼び水に来店させる手口であることがあります。
■敷金・礼金がゼロ
引っ越しの際、初期費用を抑えたい人の目につく「敷金・礼金ゼロ」の文字。これもおとり物件であることがあるので注意が必要です。ほかに保証金などが付いていないか確認しましょう。
■路面店の不動産屋に掲げられた看板
看板に掲載されている物件は好条件のものが多いのですが、自社で簡単に出せる分、おとり物件の可能性があります。

不動産業界に対するモヤモヤ

おとり物件は徐々に減っているようですが、まだまだ仕事をしているうえでの疑問は尽きないのが現在の不動産業界です。僕が、普段疑問に思っていることを書き連ねると、いまだ改善されない不条理な点があります。

<不動産業界の問題点>
・保証会社をつけているのに保証人もつける(保証料も借りる側が払う)
・更新料が家賃の1.5カ月分(家賃は相場どおりで安くない)
・礼金はないものの保証金があり全額償却(別途クリーニング代があるので礼金とまったく変わらない)
・消火器、除菌消臭代は必須
・解約予告は部屋を出る2カ月前にする
・新築なのに鍵交換代
・契約時に、不動産屋の都合で申込書の書き直しをさせる

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解約予告2カ月前については、入居者からしてみると、新しく物件が決まって審査が通過して解約届を出しても1カ月以上家賃がダブります。だからといって、解約を伝えてから家を出る直前に物件を探すのは、リスクを伴う。不動産屋への解約予告が2カ月前必須なら、新居の申込みをしてから家賃が発生するのも1カ月先というのが、お客にとって平等な対応ではないでしょうか。

このように、今の不動産業界は、突っ込みどころが満載なのですが、業界のことを知らない方にとっては、「そういうものなんだ」と思ってしまいがちです。引っ越しを検討する際、疑問に思ったら、ぜひ聞いてください。そして、交渉できる部分はできるだけしたほうが得策です。

鈴木 誠 誠不動産 代表取締役
すずき まこと / Makoto Suzuki

1977年茨城県生まれ。高校卒業後、陸上自衛隊(朝霞駐屯地)に入隊。その後アパレル販売員を経て、不動産業界に転身。大手不動産仲介会社を経て独立。既存顧客の紹介を条件に物件案内をする完全紹介制で、ご縁のあったお客様に心を込めて全力で「住んだ後に幸せになっていただける空間」を提供している。お客様への徹底した心づかいが評判を呼び、芸能関係者やプロスポーツ選手など、紹介は途切れることがなく、年間の物件内見数は日本一を誇る。不動産仲介業界の健全な発展のために日夜尽力している。日テレ「有吉ゼミ」不動産コーナーに好評出演中。

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