マクドナルド 利益半減の驚愕 メニュー全般が苦戦、社長交代の成果は出せるか

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定番メニュー不振、既存店は前期比6%減

しかし、裏を返せば、「これ以外の定番メニューは全体的によくなかった」(今村執行役員)。消費者がコンビニの中食などへシフトしていることやマクドナルドの期間限定メニューの魅力不足などもあり、年初からの減少モメンタムを変えることができなかった。

こうしたメニュー全般の苦戦によって、既存店売上高は前期に比べて6%強のマイナスとなる見込み。8月に事業会社のトップが原田泳幸氏からサラ・カサノバ氏に替わり、新たな取り組みを進めてきたが、目に見える効果が表われるには、まだ時間がかかりそうだ。

また、一時廃止していたカウンターのメニュー表を12月11日から復活させたことについて、今村執行役員は「今まで以上に楽に注文できるようにする中で、お客様の支持を回復していきたい」と語った。そのうえで、「その時々のお客様のニーズに合わせて、われわれも進化していく」とした。

新社長の下で、マクドナルドはどう進化していくのか。その一端は、12月25日に予定されている新年度のメニュー発表で明らかになるかもしれない。

猪澤 顕明 東洋経済 記者

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いざわ たかあき / Takaaki Izawa

1979年生まれ。慶應義塾大学卒業後、民放テレビ局の記者を経て、2006年に東洋経済新報社入社。『会社四季報』編集部、『週刊東洋経済』編集部、ニュース編集部などに在籍。2017年に国内のFinTechベンチャーへ移り、経済系Webメディアの編集長として月間PVを就任1年で当初の7倍超に伸ばす。2020年に東洋経済へ復帰、「会社四季報オンライン」編集長に就任。2024年から「東洋経済オンライン」の有料会員ページを担当。

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