前妻の20歳娘との面会は「気持ち悪い」のか? 「実家依存症」の妻と義母への対処法とは

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それが裏目に出て、これからずっと独身でも、または3度目の結婚で幸福になった人はいくらでもいます。これから一生彼女に振り回されて人生を送るには、45歳という年齢は若すぎます。

前妻の子どもを尊重するかどうかにも、夫への愛情が表れます。

前妻の子を可愛がるのも、夫への愛情

私の知人の娘さんが、離婚経験者と結婚するときのことです。知人である母親は娘に、「子どもに罪はない。別居しているとはいえ、前妻の子どもをかわいがること。心からかわいがれなくとも、邪険にしたり悪口を言わず、父子の交流を応援すること。それは全部、自分に返ってくることだから」と諭しました。その娘さんはその通りにして、夫から感謝されているそうです。

また私は以前、あの大女優の寺島しのぶさんが、夫の前妻の思春期の娘さんがフランスから訪ねてくると、このお嬢さんの趣味に合わせてショッピングについて行くのが大変だと(世代が違うので)、楽しそうに語っておられたのを聞いたことがあります。まだ出産経験のなかった彼女のこの行為は、夫の喜びを自分の喜びとする愛情もあったのではなかったかと、想像します。

そして私は、別の知人(男性)の再婚も思い出しています。前妻の男児・悟くん(仮名)が初めて家に遊びに来たとき、後妻が「悟はよかったね、お母さんが2人になったよ」と言い切ったそうです。そしてそれが言葉だけでなかったのは、悟くんがその後妻にも懐き、自由に行き来していることからもわかります。知人はますます、今の妻への感謝と愛情が深まっているといいます。

このような例はいくらでもあります。有事様の夫人とその実家家族の思慮の浅さやタチの悪さ、その根深さがわかろうというものです。前妻の娘さんが、友達との旅行でお父さんに送迎を頼んでくるなど、かわいいではありませんか。きっとお友達に、父親自慢がしたかったのかもしれません。

夫人は自分も親になったのですから、この辺の親心、子どもの気持ちも、理解できて当然なのです。

この場で「気持ち悪い」なんて言葉が出る人の、あなたへの愛情や人間性を疑います。

義母の「出直してきなさい」には、あきれてものが言えません。それこそどの口が言っているのでしょう。あなたがそれ以上低姿勢に出て、改善することは何もありません。

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以上のように申し上げますと、私は離婚を勧めているように思われるかもしれません。しかし決してそうではありません。このような問題は結果を焦らず、少し長い目で見るほうがいい場合も本当に多いのです。何よりもかわいい盛りの子どもがおり、離婚はよほどのときに限ります。

あなたの結婚生活もまだ2年半です(普通は夫人も今後少しは成長するはずです)。

しかも夫人は、実家に行ったきりではなく、あなたにまったく無関心ということでもありません(それでも私なら我慢できない態度ですが)。与える愛情を知らない未熟ささえ感じます。

それに子どもは年々成長して生活パターンが変わり、溺愛している祖父母たちもいつまでも若くはなく、今のようにべったりする体力は続きません。子どもの入園や入学を機に父親の出番は増え、実家依存が徐々に改善されていくケースも少なくないのです。

今の状態でしたら、あなたからも理不尽な謝罪などのための連絡は取らず、時々かわいい子どもに会いに行くだけという態度で、もう少し様子を見るのはいかがですか。

絶対に、やたら低姿勢に出たり、バツ2を恐れるような態度だけは、出すべきではありません。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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