栗城史多を唯一撮っていた男が発信する意味

今の空気は不自由「もっと自由に生きていい」

映画監督・映像ディレクター藤岡利充さんが挑戦者を撮る理由(写真:news Hack by Yahoo!ニュース)
2018年5月に帰らぬ人となった登山家の栗城史多さんを、日本出発前にメディアで唯一、インタビューしていた映画監督・映像ディレクターの藤岡利充さんに、2018年の「Yahoo!ニュース 個人」のオーサー映像アワードが贈られました。「Yahoo!ニュース 個人」ではこの他、インド仏教最高位の日本人僧侶、佐々井秀嶺(ささいしゅうれい)さんへのインタビュー動画も公開。動画はいずれも大きな反響を呼びました。
藤岡さんは、なぜ挑戦し続けている人を撮るのか。発信への思いを聞きました。

批判を乗り越えて登頂する栗城さんを撮りたかった

藤岡さんは今年3月、8回目のエベレスト挑戦を控えた栗城さんにインタビューを実施し、日本を飛び立つ4月17日に長さ11分ほどの動画を公開。そのおよそ1カ月後の5月21日、エベレストで下山途中の栗城さんが遺体で発見されたとのニュースが飛び込んできました。

――栗城さんの訃報はどのように受け取ったのでしょうか。

本記事はnews HACK by Yahoo!ニュース(運営:ヤフー)の提供記事です

「Yahoo!ニュース 個人」の編集者から連絡をもらって知りました。2015年のエベレスト挑戦で栗城さんに同行した同僚と、栗城さんの事務所に確認したところ「そうだ」と教えてもらいました。

――訃報の次の日にはインタビューを再編集した動画を公開。何を伝えたいと思っていたのでしょうか。

4月に公開したインタビュー動画では、テロップなども丁寧につけたり、編集で「間」を短くしたりしていましたが、もっと、生の映像、栗城さんの生の声を伝えたいと思いました。「間」を編集せず、そのままにすると見づらくなりますが、「間」も含めて表情を見せた方が、ユーザーは栗城さんについて、より考えられると考えました。

――栗城さんを取材するきっかけは?

2014年にイベントでお会いし、私の2作目の映画『立候補』のファンですと声をかけていただいたのがきっかけです。その後、『立候補』みたいな映画を撮ることはできないかと栗城さんから提案があり、2015年に話を詰めていました。

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