中国が年始からチラ見せた「台湾攻撃」の意図

戦争を仕掛けるならアメリカより台湾だ

1月2日に習近平国家主席が語ったこととは(写真:Mark Schiefelbein/ロイター)

2019年最初の週に、中国が月の裏側に宇宙探査機を到達させたニュースが大きく見出しを飾る中で、中国軍の公式新聞は元日の社説で、今年は「戦争の準備」が最優先事項となるだろうと読者たちに告げた。その翌日に習近平国家主席が、最も紛争のおそれがあると中国政府が注目していることを痛感させるものとして挙げたのは、台湾だった。

中国の指導者たちは、長らくこの台湾を「勝手な振る舞いをする省」だと見なしており、支配を取り戻すことは、統治する共産党と軍の双方にとっての誇りだと考えている。1月2日の重大スピーチのなかで習国家主席は、「問題」は次の世代にまで持ち越されるかもしれないと警告した。基本的には「平和的統一」について述べながらも、必要とあらば中国政府には軍事力を行使する権利があるとした。

この演説は台湾に激しい反発を巻き起こした。台湾では住民が中国統合に根強く反対し続けており、香港式の「1つの国家、2つの制度」という待遇ですら拒否している。

軍事力による支配はリスクを伴う

習国家主席の演説には、中国が紛争を差し迫ったものと考えていると暗示するものは何もなかった。しかし平和的「再統一」を支持する習国家主席のコメントには、台湾の独立を阻止するためには、「われわれは軍事力行使の放棄を約束するものではなく、すべての必要な手段を使う選択肢を残しておく」という警告が含まれていた。

結局のところ、もし中国政府が台湾の支配を本気で強く主張しようと望むなら、軍事力が唯一の選択肢だろう。1979年に失敗に終わったベトナムとの短期の戦争以来、外国と戦った経験のない国家にとっては、それはリスキーな一歩になることだろう。それはまた、中国政府をアメリカ政府との衝突へと導くことにもなる。アメリカは台湾の独立を支持してはいないものの、台湾政府とは「堅固で非公式な関係」であると同国国務省が表現する関係性がある。

台湾への侵攻を成功させるには、中国は、アメリカの介入を思いとどまらせるか、あるいは、近くにいるアメリカ軍を撃退してほかの諸国がこの地域へ侵入するのを防ぐかのいずれかをするしかないと軍事専門家たちは主張する。

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