「弁慶濠」と「高速道路」が同居する風景 江戸城の外濠は東京のオアシス?

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ヤフー株式会社の本社が入る、 紀尾井町タワー。 オフィスから弁慶濠を見下ろせる(写真:泉 大悟)

会社としても紀尾井町に貢献したいという思いがありまして、ヤフー株式会社では、東京ガーデンテラス紀尾井町敷地内にある「光の森」のビオトープ整備のお手伝いをしています。

都心には公園や皇居など、広大な緑地が点在しています。この緑地どうしを繋ぐ、エコロジカル・ネットワーク(生態回廊)を作ろうという構想があるのですが、「光の森」もそのネットワークの一部になるべく活動しています。

ホタルは環境の良いところでしか生息できない

和気 洋子(わけ ようこ)/ヤフー株式会社ブランドマネジメント室リーダー。2008年、ヤフー入社。グローバル推進部門、マーケティング部門を経て2013年より現職。ヤフーのブランド管理とブランド向上施策に従事。防災意識の啓発を目的とした屋外広告により、日本PR協会「2017年度PRアワードグランプリ」、日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2018」受賞(写真・泉 大悟

在来の植物種を使った森には、すでに都心の緑地で生息が確認されているヘイケボタルを放流しました。ホタルは、環境の良いところでしか生息できないとされる昆虫。「光の森」、そして隣接する弁慶濠や清水谷公園が、生き物全体にとって心地よい空間を保つことができれば、ホタルは自然と増えるでしょう。

弁慶濠のそばで働き始めて約2年、豊かな水辺のある場所は、時間の流れがゆったりしていると実感しています。都心にこれだけの水量を蓄えている外濠は、東京にとっても貴重な資源です。今後も、弁慶濠や「光の森」などをより素晴らしいものにするお手伝いをしていきたいと思います。

浦島 茂世 美術ライター

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うらしま もよ / Moyo Urashima

美術や街、旅を中心に執筆。All About美術館ガイド。著書に『東京のちいさな美術館めぐり』『猫と藤田嗣治』など。

 

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