ギリシャですと、中学生、高校生くらいの子どもが、週末の夜、友達と一緒に出掛けることはとても一般的です。中学生ですとだいたい夜10時ごろまで、高校生になるともう少し遅くまで遊んでいます。もちろん子どもたちに携帯電話を持たせるなどして、両親は子どもがどこで何をしているのかを確かめられるようにしています。
この「習慣」は小学生のころから始まっていて、たとえば両親が友人とカフェなどでコーヒーやお酒を飲みながらおしゃべりを楽しんでいる横で、子どもたちが遊んでいるのは、至って普通の光景です。両親も子どもを連れていく場合は、広場など子どもが遊べるスペースのあるところを選びますが、小学校高学年くらいの子どもでも、日付が変わるくらいまで遊んでいるのをよく見かけます。遊び疲れて、テーブルで寝てしまう子もいますが(笑)。
ギリシャ人はなぜよく話すのか
これが中学生、高校生くらいになると、友達と出かけるようになります。3世代で同居しているケースが多いギリシャでは、お祖父ちゃんお祖母ちゃんからお小遣いをもらうこともありますし、クリスマスにはクリスマスキャロルを歌ってお小遣いをもらいますので、これらのお金が子どもたちの資金源となります。
さすがにお酒は飲みませんが、カフェに行ったりクレープ屋に行ったり、友人たちと楽しい時間を過ごします。基本的には友人とのおしゃべりを楽しむのがギリシャスタイル。1杯のフラッペ(ギリシャでよく飲まれる泡立てたインスタントコーヒー)で、2、3時間ねばるのは当たり前で、店員さんも文句は言いません。
日本人の夫は、「ギリシャ人は本当によく話す」とよく驚いています。確かにコミュニケーション能力は高いかもしれません。私の父は、世界遺産にもなっているメテオラ修道院群があるカランバカという街の近くの出身ですが、この辺りに住んでいる人はギリシャの中でも特に社交的な人が多くて、会ってすぐに友達になります。父もレックス(うちで飼っているドーベルマン、7歳ですがまだ独身、泣)と散歩に行くと、いつも新しい友達を2、3人作ってきます。
ギリシャによく話す人が多いのは、伝えたいことを多く持っているから、というのも1つの要因かもしれません。ギリシャでは、意見の強い人が多いので、自分の思っていることを言い合っていると、どうしても会話も長くなりがちです。よくジョークとして言われるのは、2人のギリシャ人が話し合いをすると3つの意見が出てくる、ということです。
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