ゴミ出しが雑な地域ほど「民度が低い」根拠 清掃員をやってわかった「引越しの3原則」

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普通の人なら担当者の顔が思い浮かんで、あそこの人は分別もできないのかと陰口をたたかれるかも、と思うので分別するものだ。

ゴミ当番のことを話していれば、おのずとそこに誰が住んでいるということも知ることになり、自然とあいさつもするようになる。

近隣の人たちとコミュニケーションを取りたくないという人にはおすすめできないが、昨今子どもを狙った犯行の多くは、地域の関係が失われているのが原因だと言われて久しい。こういう場所だと近所の人たちが顔見知りなので、あの子はあそこの子で今日も元気よく遊んでいる、と声はかけずとも見張る「目」がそこにできる。ファミリーで住むのであればおすすめだ。

逆に冒頭でも述べたが、集積所が汚いところはあまり近所の人達の「目」が行き届いていない。集積所が汚れていても、誰も片付けようとせず、気にもしない。100%ではないが、治安が悪いと言われている地域の集積所は汚いことが多い。

治安が悪いと言われている地域は、普通あまり住みたいとは思わない。知らずに住んでしまった人は仕方がないが、知っていたのに入居する人は何らかの理由があってそこに住む。あまり人とかかわらないで過ごすことができるので、結果自分だけのルールで生活できる。そういう人が数多くいれば、自然と集積所は汚くなる。汚いゴミを見れば自分も少しくらい汚しても大丈夫だと思うようになる。きれいなところは汚しにくい。

歩いている人も、汚い集積所を見てゴミ捨て場のように扱うので、缶やコンビニで売っているチキンの骨などをそのままポイ捨てする。するとゴミ出しもますますいい加減になってくるという負のスパイラルに陥る。

ツイッターで上記のことを書いた時に、こんなコメントをいただいた。

「僕は不動産屋を営んでいますが、お客さんには、住む前に近くのコンビニのゴミ箱を見ることをすすめます。家庭ゴミでパンパンになっているところは、あまり行儀のいい地域ではありません」

僕はやっぱりなと確信した。「自分だけ良ければいい」という考えはゴミ出しに表れる。

「スーパーの袋」からわかる土地の利便性

アパートやマンションを借りようとしているのなら、その物件のゴミボックスを見るのもいいかもしれない。住む人たちがどういう人たちで、管理人がキチンとしているかどうかがわかる。

たとえば、隣人トラブルがあった場合、管理人が関与してくれるかどうかのバロメーターにもなる。では、どういうゴミボックスが良くないのか?

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