ジョニー・デップの評判が「ガタ落ち」な実情 はまり役のジャック・スパロウも降ろされた

拡大
縮小
俳優としてのキャリアも、プライベートも苦境に立たされているジョニー・デップは、再び日の目を見ることはあるのだろうか(写真:Axelle/Bauer-Griffin/Getty Images)

ジョニー・デップが、苦境に立たされている。スキャンダルに悩まされ、ヒット作に恵まれない状態が続く中、ついに『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの主役をはずされてしまったのだ。1作目のストーリーにたずさわった脚本家スチュアート・ビーティがイギリス紙「Daily Mail」に語ったところでは、ディズニーは新しい俳優でシリーズをリブートするつもりだそうである。

ディズニーから見捨てられたジョニー・デップ

1作目のときからデップは「この役は、これから何度でも演じていきたい」と、ジャック・スパロウへの愛を語っていた。ディズニーにとってもそれは大歓迎で、映画はこれまでに5本作られている。だが、興行成績は2作目『デッドマンズ・チェスト』をピークに毎回下がり、昨年の『最後の海賊』の北米興行成績は1億7200万ドルと、2億3000万ドルの予算をかけた大作にしてはがっかりの結果に終わった。

4作目と5作目の間にも6年空いているのだが、シリーズ最低の数字が出たのを見て、ディズニーは、この貴重なヒット作を今のまま続けるわけにはいかないと判断したようだ。

もちろん、デップを責めるのはフェアではない。基本的に、シリーズ物はいつか飽きられる運命にあるもの。だから、ジェームズ・ボンドにしろ、スパイダーマンにしろ、演じる俳優は代替わりしていくのである。

それに、そもそも1作目が大成功したのも、デップの功績が大きかったのだ。インディーズに出ている個性派だった彼が、ロックミュージシャンのキース・リチャーズから多くのインスピレーションを得て作り上げたこのキャラクターが、ディズニーランドのアトラクションをテーマにした映画で暴れ回るというのが、実に新鮮だったのである。

次ページ高額なギャラにもかかわらず、映画は不評
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT