リーガルV、米倉涼子を「鉄子」にしたのは誰? ドクターXの後継、鉄道ネタ満載の法廷ドラマ
――ロケ地となる鉄道路線はどのように選んでいますか。たとえば第3話の天竜浜名湖鉄道は、物語としてはほかの場所でもよかったような。
被告は静岡方面にルーツがある設定で、という話をしていたら、南田さんにお勧めされたのです。第1話は千葉のほうで銚子電鉄。できるだけいろいろな場所に行きたいですけど、連続ドラマの時間的、制作費的な制約が多くて、南田さんが勧めてくださったところには行けなくて。
――南田さんの推薦で決めているのですか。
私も新聞や雑誌で見て「小湊鐵道は沿線に花もあって、きれいそうでいいんじゃない」なんて言いますが、スタッフの皆さんも詳しくて、小さい頃旅したとか、行ってみたいところとか。そういう路線を挙げて、南田さんに検証していただいて作ります。
ただ、第3話までは鉄道ロケをしましたけれど、しばらく鉄道ロケはお休みかなと。現場が放送スケジュールに追いつかないんです。役者が行って撮影となると、本当に時間がかかります。しばらくは実景(人物のない、ありのままの風景)と組み合わせてお話を盛り上げていくとか、鉄道バーでいろんな話をするとか。都内をうろちょろする可能性が(笑)。
管理人室のコレクションは本物?
――ローカル線は本数も少ないし、いちばんいい日差しの時は列車が1~2本しかありません。
そうなんです。「単線のすれ違いを撮って」とお願いしたら「丸1日かかります」って言われてしまって。それだけ時間をかけても、ドラマの中で使われるのは10~15秒くらい。ロケとしては効率が悪いのですが、電車の絵があるだけで行った気になる。電車とか駅とか、線路が持つ「絵的な強さ」なのかなあと思います。 今後はさりげなく小道具で雰囲気を出していこうかと思っています。
――小道具と言えば、小鳥遊翔子の「管理人室」に、たくさんの鉄道部品、廃品のコレクションがあります。あれは作り物ではなく本物ですよね。
美術スタッフがいろんなところから集めたり、専門家が選んだり。偽物だったら南田さんが黙っちゃいないと思います(笑)。
――鉄道バーの場面で、走っている車両が事件に関係していたりとか。
そこまではストーリーに絡まないですけれど、小鳥遊翔子が「新しくこの電車ができた」とか「行ってみたけどこれに乗りたかった」とか、いろいろ使わせていただいています。
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