リーガルV、米倉涼子を「鉄子」にしたのは誰? ドクターXの後継、鉄道ネタ満載の法廷ドラマ
――ドクターXでは豪華客船や宇宙船にも乗りましたが。
そうですよね(笑)。大門未知子は「1つの場所にとどまらない」というキャラクターです。大門未知子に限らず、いろんな場所にふらっと現れて、ふっといなくなってしまうキャラクターが私は好きです。ふだん私たちはそういうことができないじゃないですか。基本的には終身雇用に縛られて生きているサラリーマンですから。
今回は新しいドラマということで、新しいキャラクターを作るチャンスだったので、当初からやりたかった「旅情感のある」ものを作りたいと考えました。もともと弊社には「さすらい刑事旅情編(*)」「十津川警部シリーズ」「鉄道捜査官シリーズ」がありますしね。
米倉涼子は鉄道に詳しい?
――テレビ朝日は鉄道が登場する刑事ドラマの伝統がありますね。「新幹線公安官(1977)」「鉄道公安官(1979)」などは、ちょうどブルートレインブーム、エル特急に絵入りのヘッドマークが登場した頃で、毎週、見るのが楽しみでした。
私が土曜ワイド劇場を作っていた時代も西村京太郎さんの鉄道捜査官がありました。いろんな場所に行ってローカル列車を見るのも、時刻表を読むのも楽しかったんですよね。ドラマでもそういう気分を視聴者の皆さんと共有できると思っています。
米倉さんとプライベートで旅をすることもありますが、電車に乗っていくんです。彼女も同じ場所でじっとしているタイプではないので、同じ場所に滞在するより、いろんな場所に移動します。彼女が特に旅好きというわけではないのですが、楽しそうに車窓を見ている様子を見ているうちに、きっと彼女は電車が好きで、オタクまでの知識はなくても、電車が好きという役柄にしても説得力があるかなと思いました。
それが今回、小鳥遊翔子に加えた旅好き、電車が好きという理由です。ただ、それだけだとキャラクターになりにくいので、思いっきりオタクっていう設定に(笑)。
――突っ走っちゃった。
でも鉄道は難しいですね。勉強しないとわからない。
――鉄道好きで知られるホリプロの南田裕介マネジャーが鉄道監修役として番組をサポートしているのは、そのためですね。
そうです。最初は南田さんにお願いせず、こちら側で調べられるだけ調べてやっていたのですが、専門家にはかないません。
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