アリババが「独身の日」を機に目指す新境地 オン・オフの連携を強化
ほかにも、このホリデーショッピング期間に展開が予定されているカスタマーサービスの新要素がある。アリババの「DingTalk」(Slack風のメッセージングプラットフォームで、メールアドレスにはつながっていない)は高級小売店で使用され、顧客と店員をつなぐことになっている(いわば、WeChat[微信]の顧客アウトリーチプラットフォームのようなもの)。
これにより、顧客は商品の再入荷を確認したり、別の店舗で商品を見つけ、Tモールのプロフィールを使って、それを直接配達してもらったりといったことが可能になる。
エンゲージメントを向上
アリババによれば、高級ブランドは独身の日のプロモーションを行なっていないため、カスタマーサービスのケイパビリティーをオンラインとオフラインで推進することで、エンゲージメントを向上させているという。
「アリババのインストア技術へのフォーカスは、アリペイやフードデリバリーサービス、eコマースプラットフォームを介したオンラインとオフラインの継続的統合を後押ししてきた。いまや商品の購入や返品は簡単に行えるようになっている。そしてこれが、中国の小売店へのフットトラフィックを増加させる大きな原動力になっている」と、フィッツパトリック氏はいう。
「また、これによりバーチャルペイメントを採用する店舗も増えている。その結果、決済がスピードアップし、ユーザーはロイヤルティープログラムを介してディスカウントやクーポンなどの特典を受けられるようになっている」
Hilary Milnes (原文 / 訳:ガリレオ)
DIGIDAY[日本版]の関連記事
「顧客」ではなく「人」と捉えるべし:ANAカンファレンスで学んだ5つのポイント
「 ヘッダービディング は、日本でも72%まで普及してる」:ルビコンプロジェクト CTO トム・カーショー氏
「トランプ支持者を社会病質者だと、人々は決めつける」:広告エージェンシーに勤めるトランプ支持者の告白
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら