「痛みを伴う」消費増税に嫌な予感がするワケ 「緊縮財政病」は思いのほか深刻だ
安倍晋三首相は10月15日、2019年10月に消費税を現行の8%から10%に引き上げることを表明しました。
景気への影響を懸念し過去2回増税を延期してきた安倍首相の今回の再表明には、評価する声と懸念する声、両方が渦巻いています。
そもそも……消費税を引き上げなければならない理由について、あなたは人にうまく説明できるでしょうか。「国の財政を健全化させるため」「未来の子どもたちに借金を負わせないため」などがいわれますが、はたして、これは正しいのでしょうか。
尋ねられると答えに窮する「経済の常識」に正面から挑んでいるのが、漫画家の井上純一氏。消費税増税問題をいったいどうとらえるべきか。井上氏が妻・月(ゆえ)さんと語り合いながら考えるコミックエッセイ『キミのお金はどこに消えるのか』より、抜粋してご紹介します(内容は明治大学の飯田泰之准教授が監修しています)。
消費税増税はしかたない?
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