アップルが個人データ兵器化を批判する理由 プライバシー法制定を呼び掛け
[ブリュッセル 24日 ロイター] - アップル<AAPL.O>のティム・クック最高経営責任者(CEO)は24日、企業が顧客データを利益を増大させる武器に変えていると批判し、米国のプライバシー法制定を呼び掛けた。
ただ、フェイスブック<FB.O>のマーク・ザッカーバーグCEOは、広告ベースの事業モデルについて正当性を訴えた。
クック氏はプライバシー規制当局者や企業幹部らが出席する会合で、個人情報が軍隊並みの効率で兵器と化していると指摘。情報が慎重に収集、取引され、こうした情報を集める企業のみを利しているとの見方を示した。
ザッカーバーグ氏はビデオメッセージを寄せ、自社のユーザーは無料サービスと広告のジレンマを認識していると指摘。「利用者に料金を請求する代わりに、広告業者に掲載料の支払いを求めている。利用者は常に無料サービスを望み、広告が入るなら関連した内容を見たいと話している」と報告した。
アルファベット<GOOGL.O>傘下グーグルのピチャイCEOは、利用者の情報管理権限強化に向け取り組んでいると説明した。
クック氏はまた、各国政府が利用者情報を乱用していると指摘。「ユーザーは常にどのようなデータが何の目的で収集されているのかを知るべきだ」「これが、どんな収集(方法)が合法的なのかをユーザーが判断するための唯一の方法だ」と話した。
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