マライア・キャリーも現れたイベントの正体

「仮想通貨バブル」のうたげは続いていた?

イベントに登壇したノアプロジェクトの「プロモーター」(記者撮影)

その人は本当にやって来るのか。だが、「It's Like That」のイントロが流れる中、きらびやかなイエローのドレスを身にまとった彼女がステージ上に現れた瞬間、そんな疑念は吹き飛ばされた。

10月13日土曜日、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)でブロックチェーンに関するイベント「WORLD BLOCKCHAIN FESTIVAL 2018」が開催された。

竹中平蔵氏の基調講演から幕を開けたイベントには、NHKの番組で「ホワイトハッカー」として取り上げられたエンジニアの河崎純真氏などが登壇した。

そして講演終了後にスペシャル・ゲストとして登場したのが、日本でも根強い人気を誇る歌手、マライア・キャリーだった。歌姫はバンドとダンサーを引き連れて約1時間、11曲を熱唱。アンコールでは日本のテレビドラマの主題歌にもなった「恋人たちのクリスマス」を披露し、興奮冷めやらぬままイベントは幕を閉じた。

1時間のライブ付きなのに参加費は無料

「ブロックチェーンのイベントとしては日本最大級」「ブロックチェーンのイノベーターたちが集まる祭典」(主催者発表)で、マライアの1時間ライブまであって、参加費はなんと無料。10月末にある東京・大阪でのマライアのライブチケットが最低1万1000円であることを考えると破格といえるだろう。

費用を賄ったのはいったい誰なのか。イベント運営を手伝ったPR会社に尋ねると、イベントのために作られた一般社団法人があるという。それ以上の情報は得られなかったが、ある仮想通貨プロジェクトがスポンサーとなっていることは確認できた。

その仮想通貨プロジェクトとは「NOAH(ノア)」。集めた資金をフィリピンの都市開発などに充てるとし、2017年1月から募集が始まった。2018年3月に海外大手取引所の1つ、HitBTCに上場したのを皮切りに、ノアコインは複数の海外取引所で売買できるようになっている。

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